妄想を追加する記事、その2です。
熱く、妄想の輪を回しております。
もしかすると内容がダブってしまっているかもしれませんが、そこは、ばらばらの日記メモからまとめる宿命ということで御寛恕くださいますように。
ネタバレがあります。
映画を未見の方は、本記事はお読みにならない方がよいと思います。
あくまでも、私個人が、「劇場版」と「テレビシリーズ」を見て感じたことをまとめたものですので、誤認や知識不足があると思います。御容赦くださいませ。
今回は「伝えること」についてのメモを集めました。
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【ヴァイオレットなら、書けるのに】
ヴァイオレットの機転で、アイリスとベネディクトがユリスの病院に駆けつけます。
「ドールの方が来てくださったわよ」というユリス母の言葉に導かれて中へと進むアイリス。
「ヴァイ…オレット…」というユリスの確認の言葉は、アイリスにとって少し堪えたかもしれませんね。
代役だから仕方がないとはいえ、ヴァイオレットとユリスとの間のコミュニケーションの深さを見せられたような感じ。
「代わりに来たアイリスよ。ヴァイオレットは遠くに行ってるの」
「あいしてる…を、教えてくれた人? 生きてたんだ……良かった」
「話は聞いてるから。リュカ君へ手紙を書くんでしょ。なんて書けばいい?」
と問いかけはするのですが、そこには苦痛に顔を歪めるユリスの姿が。
「なんて書いたらいい?」だなんて尋ねても、とても、そんなまどろっこしいやり取りは出来そうにもない。どうしよう…。ヴァイオレットなら、ユリスの想いは分かっているから、きっと書けるんだろうな。いや、絶対に書けるのに…。私には、書けない………。いったいどうすれば…。
アイリスの「間に合わない」という焦りは、ユリスの発作で加速したはずです。
思い悩んだ末に得たのが、「電話でリュカ君へ直接想いを伝えてもらう」ということだったのでしょう。
「自分に話してもらったことを、文章で伝え直すよりも、直接リュカ君に話してもらう方が良いはずだ」という判断ですよね。
本当ならば人の想いを、文字にして、文章にして伝えるのがドールの役目なのに。
でも、「今出来ることは、何か?」「本当に想いを伝えるには、どうすればいいのか?」ということを考えれば、選択肢は一つしかない。そして、その可能性に賭けたのですよね。
アイリスが選んだのは、だから、最善の手段。
廊下で「あのいけ好かない機械も、やるわね」と呟きつつ「良きドールの徽章」に目をやるのは、「ごめんね、ヴァイオレット。でも、これで良かったんだよね?」という、確認だったのかもしれませんね。
前にも書いたように、アイリスには、「ドール」の行く末がはっきりと見えたのではないでしょうか。特にこの時に。
アイリスはカトレアさんに比べて若く、「一般的な若い世代」を代表する役割だと思うので、時流にも敏感なはずですからね。
【伝え方は、人それぞれ】
京都で行われたスタッフトークの内容が公式サイトに上がっていますね。
そこには、興味深い話がいろいろと示されています。
エカルテ島での兄弟の対峙のところ。
兄ディートフリートからの「お前の代わりにヴァイオレットがおふくろの元に通ってくれていたし、毎月墓参りにも来てくれている」という話と、自分への手紙の内容でも、「ヴァイオレットは自分のことを恨んでおらず、変わらず好意を持っていてくれるている」ということは伝わったけれど、ギルベルトがヴァイオレットの所へ駆け出すには、もう一押し欲しいなと、思っていました。
最後にアップになる手紙最後の一文が「少佐を愛しています」という告白だったということを、スタッフトークの記事で読んで、ギルベルトが決意した「とどめ」が分かりました。
ヴァイオレットは、ドールらしく、手紙ですべてを伝えきったのですね。
【おでこにキス】
ヴァイオレットと深い縁で結ばれた、マグノリア家。
親娘の間で、おでこにキスするんですよね。
クラーラから、アンへ。
アンから、デイジー母へ。
デイジー母から、デイジーへも、きっと同じようにされているのでしょう。
あれも、「あいしてる」の形なのかもしれませんね。
母子のコミュニケーションとしては原初的・普遍的なものなんでしょうけれど、一つのマグノリア家流「愛情の伝え方」なのだととらえました。
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フィルムの撮り方、少し工夫してみました。
「簡易ライトボックス」っぽく、100均のファイルケースの中にスマホを仕込み、懐中電灯機能で下から照らし、白紙を敷いてフィルムを載せてみました。
うーん、でも白紙(コピー用紙…)の濃淡が結構出るなー。薄い乳白色のアクリル板かぁ…。
ということで、ファイルケースを二段重ねしてみました。
ムラも減ったし、これならいいかな。
ということで、昨日の記事の写真も差し替えておきました。