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2025年7月5日土曜日

アニメ放送直前! 「瑠璃の宝石」 の話


 本当はもっと早くと思ったのだけれど、春先からずーっと超低テンションな時期だったし、コミックス既刊を読み始めるとついつい読みふけってしまうので、作文する気になれなくて。

 でも、アニメ放送開始が明日なので、頑張りました。

 ボカシてはあるけれど盛大にネタバレを含むので、コミックス第5巻を未読の方は直下の章は読まない方がいいですな。



【コミックス 第5巻の話】
 昨年9月に第4巻迄のコミックスに関する感想などをまとめて記事にしたのだけれど、その頃は第5巻が出た後なので、本来ならば第5巻についての記事を投稿するべきだった。
 けれども、その頃は会社勤めを辞めた後の「ほげー」っとしている時期だったし、北海道へ長期旅行に行っていたりもしたので手が付けられなかったんだよね。

 ということで、まずは第5巻の感想をば。

 5巻は「自分達で」が大きなテーマかなと。

昨年の記事からの使い回しでスミマセン…(^^;


 第24話は、かつて第1話で瑠璃が凪に連れて行ってもらった水晶の産地を再訪しようと企てるところから始まる。
 「山に行くならついて行ってやるよ」と、瑠璃の友人で山歩きをしている「笠丸 葵(かさまる あおい)」がメンバーに加わって産地を訪ねるが、紆余曲折あって敗退。最後のひと足掻きで瑠璃が集めて持ち帰った川原の小砂利の中から話題が繋がっていく。

 第25話は、第24話の最後で瀬戸が手に入れた「地学部の活動記録ノート」をもとにしてお話が展開されていく。
 言わば、「ノートの中に書かれていた『水晶の木』を探す前哨戦」である。
 ノートの記載が信用できるのかどうかを探る過程で「自分達なりの工夫」と、その成果の確かさを体感する。

 第26話は、「水晶の木」を探すフィールドワークの前編。
 「『水晶の木』というくらいなのだから、水晶の産地にあるのではないか?」と考え、ノートに記載された「水晶山」へと赴くメンバーたち。
 しかしノートに記載されたのと同じ時期なのに、現地で体験したある事態がノートにはなく、「ここは水晶の木を見た現場ではない」と気付く。
 傷心したものの、バスの時間待ちで訪れた資料館で見たものから、これまでならば目に留めなかったはずの石の価値に気づく。そして…。

 第27話は、フィールドワークの後編。そして4話続いた「水晶の木」編の完結でもある。
 「水晶の木」とは一体何なのか? どこにあるのか?
 これまでの自分達の経験と知識(特に知らず知らずの内に瑠璃が凪から教わったこと)から、「こういう原因で出来た・露出したのではないか」を自分達なりに推論し、それをもとに候補地を定めて、現地で捜索活動を展開していく。
 しかし、当初想定とは異なる現地の状況等から、やっぱりダメかと思った時に…。
 遂にたどり着いた「水晶の木」は、実は意外な連鎖を引き寄せる。
 そして瀬戸のこれからに大きな転機をもたらす。

 第28話は、時間へのつなぎの一編。新たに「化石」というもう一つの石の世界へ触れる導入編。


 第24~27話までを通して語られていく「自分達で」という流れ。
 瀬戸は、伊万里への憧れもあって頼り気味。独自の視点やひらめきを持つ瑠璃も、心のどこかに「凪に聞けばわかるはず」みたいな傾向がある。
 うすうすそれではダメだとは感じているのだろうけれど、「自分たちと同じ高校生が自力で水晶の木を見つけた」ということに背中を押されて「自分達だけでやってみたい」と決意する。

 そして、さまざまなヒントを基に自分たちなりに考えて答えを探していく。
 特に第25話の南極石の結晶作りの話は、その後の第27話を導く内容でよく出来ている。
 実験に用いる薬品をもらいに行った化学部で、部長さんが地学部の遺したノートの内容にさらっと目を通した時の52~53ページの流れ。部長さんの「よ~く考えて使うんだよ」の一言は、とても味わい深い。
 ノートの記載を表面的になぞっただけでは、与えられた薬品からでは南極石を再現することはできず、現物に基づく理屈の再構成が要る。それが「よ~く考えて使うんだよ」の真意なのだ。「自分達で考えろ」と。

 追い詰められた瀬戸が「何故出来ないのか」の理由に気づき、自分達に与えられた材料に合わせて薬品の分量を再配分する。それでも、最初は上手くは行かなかったけれど、ある偶然から南極石の結晶の生成に成功する。「自分達で考えたこと」が具体的に成果になったのだ。

 その生成成功の時の瑠璃もいい。
 一晩冷蔵庫で冷やしても出来なかった結晶がなぜ出来たのか。
 「過冷却状態だった溶液に、机に置いた時の衝撃が加わったから」という瀬戸の推察、「その衝撃があれば毎回結晶は出来るのか」と問う笠丸。それに対して 「何回かやったらわかるんじゃない?」「条件とか記録して確かめてみる?」とさらっと発言する瑠璃。
 宝石への欲望でギラギラしていた最初の頃の瑠璃とは違う、成長した姿だ。
 「サファイアの産地探求編」で地道に砂粒を顕微鏡で「観察」し続け、研究ノートに「経過を記録」し、記録から産地を「推定」して、現地で目的の鉱物を見つけて「実証する」ということを実体験で身に着けたからだろう。

 科学的な方法である、

  「観察した事実」
   ↓
  「事実に基づく推察・推論」
   ↓
  「実験等による再現、実証」
   ↓
  「結論」

 を踏まえた上でのセリフ・ストーリーだと思う。
 私が科学少年だった中学生の頃、科学部の顧問に「科学的な方法」を教え込まれた記憶が甦る。


 個人的に、第28話の化石の話はどう話が進むのかが興味深い。
 あるポイントの地層を調べる時に、含まれている化石を分析することは、その地層の生成された時の状況・環境を推察出来る有力な根拠となるので欠かせない。
 建築のお仕事をしていた時は、建物の基礎構造を設計するために地質調査ボーリング調査の結果を精査していたけれど、少ない調査資料から「この場所の地下はどうなっているのか」を読み解く時に徹底的に過去の地質資料を読み込んだものだ。大規模な建築物の基礎は、判断を間違えると構造設計的にも金銭的にもその後の対応が大変だから、真剣勝負だった。
 4巻の第19話でも少しだけ化石に触れるけど、その時は「鍾乳洞の水中に堆積していた土砂の中にあった動物の遺物」としてで、第28話で凪が手にしている岩石中にある貝の化石とはちょっと違う。化石になるまでの段階も含めて、どんな風に物語られていくのやら。楽しみ。

 著者の旧作「大科学少女」の登場人物「サキちゃん」こと「伊勢 美咲」に容姿が似た子が出てくる。薬品を貰いに行った化学部の部員で、瀬戸とは顔見知りらしく「網野さん」「瀬戸さん」と呼び交わす。サキちゃんとは姓が違うから、まあ、親戚と解釈して楽しむことにしようか。

 笠丸さんは、瑠璃と瀬戸との出会いのお話となる第3巻の第13話の時に、1学期の期末テスト明けで海岸へ泳ぎに行った時の子の内の一人と同じなのかな? 空き教室の中でも「THEサバイバル 砂漠編」とかいう本を読んでるし、アウトドア派の人なのね。ん? そもそも第1巻1話冒頭でアクセサリーショップで水晶のペンダント見て鼻息荒くしてる瑠璃を引っ張っていく子も笠丸さんなのかしら?


 「海岸へ泳ぎに行った時」といえば不思議なんだけど、瑠璃は「学校終わってから来るにはちょっと遠いけどね」というのだけれど、瀬戸はそこに通学カバンを持って通りかかる。学校と海岸と瀬戸の家と、瑠璃の「行動範囲の認識」はどうなっているのかしらん? そんな遠いところから瀬戸は高校へ通ってるのだろうか?
 まあ、「ぼっち・ざ・ろっく!」でも、ぼっちは片道2時間かけて通学してるしなあ…。
 自分の高校生時代にも、親の転勤と卒業までの残りの時間との兼ね合いで、お隣の県から新幹線通学していた同級生もいたから……。

 第1巻第5話で、第3話で瑠璃が見つけた黄鉄鋼の結晶について論文化したものの表題が「群馬県北部帯中から産出する黄鉄鋼」となっていて、所属校名が「前芝大学理学部鉱物学研究室」となっていること。
 第5巻第26話の舞台が、どう考えても群馬県甘楽郡南牧村であることからすると、群馬県内のどこか-いや海岸へ泳ぎに行ったことからすると海なしの群馬県ではない…でも「学校終わってからくるにはちょっと遠い」…でも、瀬戸さんはその海岸の近くに住んでるし-、と「瑠璃の宝石の世界はどの辺が舞台なのか」を考えているんだけれど、答えが出ないのよね。


【祝! アニメ化】

 ということで、アニメ化ですよ。
 今(7月5日)はまだ放送開始前なので、YouTubeで見られるPVを眺めている訳ですが、どうなんですかねえ。

 2024年9月公開のティザーPVを見た時には「瑠璃の声が幼すぎるかなー」と思ったけど、2025年3月の第1弾PV見たら「まあ、なるほど」と。そして5月の第2弾PV見たら「納得しました」となりました。瑠璃はキャッキャしたところもあるから、かわいい声でもいいのかもしれませんね。
 ま、どんな作品でも最初のティザーPVの段階では見せられるものも少ないだろうし、その段階で「どんな作品になりそうか」を見極めるのも難しいですからねえ。
 個人的には脳内で再生していた仮想CVに対して、凪さん役の瀬戸麻沙美さんの声はちょっと高いようにも思うけれど、第2弾PV見て「うん。なるほど」と。宮本侑芽さんの伊万里ちゃんはばっちりでしたね。


 第2弾PVの後半で流れるエンディングテーマの「サファイア」、良い曲ですね。ちゃんと物語に出てくる「サファイア編」も織り込まれていそうで。ん? 「デジタルシングルとしてリリース」か…。
 下書きのままで眠っている「北極百貨店のコンシェルジュさん」の記事の中でチョろっと触れているのだけれど、こういう「デジタルシングルとしてリリース」みたいなの嫌なのよね。「北極百貨店のコンシェルジュさん」の時は、主題歌の「Gift」が「配信で」とかで「うーむ」と思ってたんだけれど、結局CDで発売されたんよね。
 配信なりデジタルリリースなりで売られると、再生環境が限定されてしまう気がして扱いにくさを感じてしまう。ファイル自体をダウンロード販売してくれたとしても、結局著作権保護のために再生用のアプリなりなんなりも限定されちゃうでしょ?
 CDを作って売るためのコストとリターンが見合わない場合には、「配信」とかが有力な手段になるのは理解するけれど、聞く側としてはめんどくさいですよねえ。
 今回の「サファイア」はどうなりますかねえ。長年封印してきたApple Musicに戻りますかねえ…。


 第1弾PVの中で「私はこの海岸での鉱物の採集はもうやり尽くしてるから」というセリフが出てくるので、3巻まではやるのは間違いない。そしてメインキャストに「笠丸 葵」とわざわざ出てきて、その笠丸さんが活躍するのは5巻であるということからすると、アニメ化は5巻までですかね。そもそも原作がどこで終わるかという問題もあるし難しいですな。登場人物の数からすると厚みを出すために瑠璃・凪・伊万里・瀬戸の4人だけではなく、もう1人、笠丸を加えたかったんでしょうね。そうすると、4巻ではなく5巻までと。

 アニメ1クール=12 or 13話というのは、「長いようで短く 短いようで長い」のでシリーズ構成の人がちゃんとまとめてくれれば5巻まで十分やれるとは思うのですが、どうですかねえ。
 2期をやれるかはっきりしない以上、1期で収まりの良いところまでアニメ化しておくのがよいのでしょうが、13話にまとめるために変に刈り込んで欲しくもないし…。なんとなく「まちカドまぞく」の時のことを思い出しました。ちょっと「もやもや」しますが、アニメ最終話見てみないと答えは出ませんね。


 昨年の記事の中でも、

 瑠璃が高校のどの学年なのかは明確には明かされないけれど、進路のことに関連して、今後、瀬戸と勉強会をする話から考えれば2年生っぽい。子供っぽい思考を考慮すると1年生と思えなくもないけれど、1年ではそれほど進路のことが身に迫って来ないだろうし。
 そう考えると、瑠璃の進学が多分作品の区切りとなるのだろう。
 瑠璃・瀬戸共に前芝大学に合格して、凪(博士課程か、大学の講師やってるかも)・伊万里(修士を終える頃?)たちと笑ってるくらいで終わるのかしらん。
 となると、あと1〜2年のお付き合いかな。
 長いような短いような…。
 単行本が2冊出て、「全6巻完結」かなあ。

 と書いたのですが、果たしてどうなるのか。
 この後、7月15日に最新刊の第6巻が配信されるので、とりあえず「全6巻完結」かどうかの答えはもうすぐわかりますな。
 Amazonの販売ページには「科学と好奇心の鉱物採集アドベンチャー、第6巻は化石探し編です」とあるので、完結ではなさそうですけれど。


 アニメに合わせて普段の刊行サイクルより少し前倒しで6巻が出るのはうれしいんですけど、せっかくアニメ化されたのだから、上げ潮に乗って、もう少し展開したいところですよねえ。
 どうですか、高校地学のサブサブリーダーみたいなムックとか、聖地巡礼ガイドとか。
 でも、鉱物は「採取禁止」の制限のある産地も多いし、アニメ見て来るような不慣れな人では危険だし、聖地巡礼ガイドは難しいか。

 「放課後ていぼう日誌」アニメ化の際は、何故か「つり人社」から「別冊つり人シリーズ 『はじめよう!放課後ていぼう釣り』」というすごくアツいムック本(※)が出たけれど、だからと言って釣り人口が急増した訳でもなさそうだし。アニメ見てる人で本気で鉱物採取始める人はごく少数に留まりそうだわねえ。


 ※:
 聖地「芦北」の巡礼記事だとか、「釣り好きアニメ監督・大隅孝晴さんに聞く アニメ『放課後ていぼう日誌』制作の舞台裏」とか濃い記事が多いムック本。
 前者の記事では原作第13~14巻の舞台モデルとなっている「御立岬公園(海釣りランド/キャンプ場)」について取り上げているし、後者は、他の雑誌などではまず無いような視点で盛り上がる濃厚な監督インタビューになっています。
 「放課後ていぼう日誌」は、新型コロナウイルス禍に当たったのが本当に残念な作品だったので、ガンガン再放送するなどして盛り上げてもらって、その後も佳話が多いので2期・3期…と制作してほしいところですが…。
 そういえば、「放課後ていぼう日誌」も7月18日に最新14巻が出るんですね。いやー、「瑠璃の宝石」6巻ともども楽しみです。

2025年4月15日火曜日

ある意味「餡かけラーメン」なのかも


 ということで、宿願達成。

 岩槻(※)名物の「豆腐ラーメン」、遂に食べることが出来た。

 「岩槻に『豆腐ラーメン』という御当地グルメがある」と知って以来4年間。チャンスを窺っていたけれど、なかなか実現出来ずにいた。
 今回電撃的に岩槻人形博物館に行った際に、「せっかくならば、今回食べに行くか」と思い、決行したと。
 食べられるお店は何軒かあるようだが、「発祥の店」である「食堂 大手門」が評判良かったので、どうせならばそこで食べたいと思っていた。


 岩槻人形博物館での観覧を終えたら午前11時過ぎと、ちょうど良い時間。

 サクッと岩槻人形博物館からさいたま市民会館いわつきまで移動したのだけれど、折からの雪のせいか「食堂 大手門」は空いていて5〜6人のお客さんがいただけだった。

 午前11時から営業開始なので、未だランチ時の前と言うことで空いているというのもあるのだろう。


 30年来「中華料理屋でお昼ご飯食べる時は『チャーラー』が基本」なので、今回も「豆腐ラーメンとチャーハン」とレジでおねえさんに注文。

 「チャーハンは普通ので?」と聞かれたけれど、「そう。普通のサイズで」と返す。「半チャーハンじゃないのか…。よく食うなあコイツ」とでも思われたのだろう。


 糖尿のお薬を飲んで、待つこと暫し。

公共施設感の漂う掛け時計。古臭さが味わい深い。


 自分が車を駐車しようとしていた時に、先に駐車し終えた車から降りたサラリーマンの人がいたのだけれど、どうやら後ろのテーブルに座っている二人組のようだ。スーツ姿からすると外回りの営業の人かしらん。

 そんな二人組のもとに「豆腐ラーメン、お待ちどおさま!」の声と共に豆腐ラーメンが届いたらしい。

 「おー、これが」という、後輩らしき方の声。

 スープ啜っていた方からは「うん。これだ」という声がする。こちらは、少なくとも過去にここの豆腐ラーメンを食べたことがあるのだろう。

 「やさしい味だよなー」という呟きの様な声も聞こえる。うーむ。どんな味なのだろう。待ち遠しい。


 周りの話し声に耳を傾けている内に、まずはチャーハンが到着。

自分で作ると、丸く整形するのが難しいのよね。

 うむ。平均的なチャーハンのようだ。

 して、豆腐ラーメンはいつ頃到着するのだろう?

 先にチャーハンを腹に収めてしまうと、豆腐ラーメンを食べる時に「うわー、お腹いっぱいだわ」となりそうで、手を付けたもんだかちょっと逡巡する。

 「ラーメン待ってると冷めちゃうしな」と思い直して食べ始めたのだけれど、「熱々」というわけではなく「程よいぬるさ」だった。

 到着の早さから考えると、作り貯めてあるヤツを軽く再加熱したのかしら。

 でも、割と美味しかった。


 チャーハンを2・3口食べたところで主役の豆腐ラーメンが到着。

間が悪いわ〜

 おー、確かに麻婆豆腐から豆板醤とかを抜いたっぽい感じの餡が掛かってるわ。

 あくまでも具状の「餡」なので、汁全体にトロミがあるわけではないのか。

 「ラーメンの香り」というよりは、上に載ってるワカメの匂いが強い。試行錯誤の上でたどり着いたワカメなのだろうけれど、何か他の具はなかったのかなとも思う。例えば、白髪ネギとか?


 あんかけの効果で冷めることはなさそうだけれど、麺が延びそうなのでチャーハンを食べるのを止めてラーメンに専念することにする。

 麺は餡の下で塊状になっていた。
 最近「麺を整える」みたいなYouTube動画をたくさん見ていたせいか、「整っていないと、手繰る時に汁が跳ね飛んじゃうよなぁ」と思ってしまった。服に滴を飛ばさないように、レンゲで制御しながら手繰って啜る。

 お。期待していなかったけど、あまり延びていない、ちゃんとした歯ごたえのある麺だ。

具がそぼろ状の時には「穴あきレンゲ」が欲しいっすよね

 麻婆豆腐ラーメンとは違って、豆腐餡とラーメンのお汁とに色の違いがなく、レンゲで掬ってみるとややゲル状の所があったりして、ちょっと面白い。

 豆板醤等の辛み刺激がなく、優しくて食べやすいのが良いね。
 ただ、ちょっと変化に欠ける気もするので、もう少しとろみを強めるか、醤油みを強めるか、ほんの少ししょうがの風味を足すか、などと餡を弄くってみるのも良いのではないかと思った。


 ラーメンを食べた後、再びチャーハンをいただく。
 カップに入ったスープも、まあまあ美味しくいただけたのだけれど、やっぱり豆腐ラーメンのお汁の方がスッキリしていてうまいのでついついそちらを飲みながら食べた。


 15分ほどで全部完食。

ラーメンのスープ、全部飲み干したい気もする。

 美味しかった。

 壁の貼り紙に「食べ終わった食器はワゴンへ置いてからお帰りください。」とあったので、丼やら何やら一式を返納する。


 メニューを見ると、いろいろと気になる食べ物がある。

麺を平打ちに変更してみてもよかったのかも

 かなりのお客さんが頼んでいたのだけれど、「岩槻餃子(刻み生姜)」も食べてみたい。


 「おじいさん」というには未だ若そうだったけれど、いいお年の男性がビール飲みつつ餃子を摘まんで文庫本を読んでいた。そういうのも良いね。
 市民会館の中の食堂とは思えないけど、地域の方からすれば大切な憩いの場所なんだろうね。隠れ家感も強いし。

市民会館自体年代物感があるので、風情がある。

 ガラスの間仕切り壁に貼ってあった「コーヒーフロート」も、なんだか懐かしくて気になる

 また今度「岩槻人形博物館」に来た時に再訪して、いろいろ食べてみることにしよう。


 そういえば、銘菓「時の鐘」も買ったことがない。
 それも次の訪問時の宿題だな。


※:関連する店舗がさいたま市付近に何店かあるそうなので、「岩槻のご当地グルメ」かつ「さいたま市周辺のご当地グルメ」なのかもしれません。

可愛らし過ぎる!

 いや、「可愛らしいモノ」なんて、今の世の中には溢れていますよ。
 でも、「江戸時代に作られた」という条件が付加されれば、「時代を超越した可愛らしさ」であることに震えるしかありません。可愛らし過ぎる!

これは主役級の扱いでしょ?


 ということで、大荒れのお天気の中「さいたま市岩槻人形博物館」略して「にんぱく」に行って来ました。
 にんぱくでは、毎年1月から3月にかけては雛人形にまつわる企画展が開催されます。
 昨年(2024年)は「にんぱくの雛祭り−商家に伝わるお雛さま−」と題して、化粧水「ヘチマコロン」の発売元として知られていた東京・天野家の旧所蔵品を中心とした展示。
 今年は「開館5周年記念 雛の名品〜おひなさまづくし〜」として、収蔵品の中から代表的な名品を展示するということでした。

中央から右側のパネル3枚の真ん中が「人形修復」の説明のもの


 個人的には「古い雛人形」って、なんか傷んで劣化してるのを見ると痛々しいし、そもそもいわゆる「日本人形」は、ちょっと薄気味悪く感じてしまうのです。
 が、そんな中、実に素朴な味わいの「次郎左衛門雛の立雛」の大作(←特大サイズと言う意味です)は「なんか、良いわー」と思いながら眺められました。描き込まれた目鼻が淡くて、人形らしさを強く感じさせないのが良いのかも。
 「寛永雛」くらいまで古くなると、逆に気味悪さが薄らいで見られたなあ。
 結局、「享保雛」が一番薄気味悪いですねえ。面長な顔の作りが良くないのかなあ…。


 さて、今回の企画展で1番気に入ったのは、実は人形ではなく、付随する小道具=雛道具でした。それが、冒頭に掲載した写真です。
 企画展示がされている「第3展示室」に入ってすぐの、正面のケースに展示されていることからも、実は結構アピールされている物なのではないかと思うのですが。

切子細工が凄い

上の写真の物も含め「蓋」は開け閉め可能(!)


 各ガラス製の器のミニチュアの精巧さに驚かされますが、それより何より、動物達の可愛さが素晴らしい。

うさぎはわんこの下のこっち向いてる子が可愛いかな


 日本語による解説には「江戸時代」と書かれているのですが、英語での記載は「19th century」となっています。
 「江戸時代で19世紀」と言われると、1800〜1867年となり、末の方ならば明治時代に近くなる訳ですが、この子たちが作られたのは何時ごろのことなんですかねえ?
 間を取って仮に1834年とすると、2025年の今からは約200年前になります。西洋諸国ならばありふれたものなのかもしれませんが、「日本に於いて」とすると、こういう作りのアイテムというのは、飛び抜けたもののように感じました。

 帰宅後、気になってちょっとだけ調べてみると、神戸市立博物館で「雛のガラス」として2022年2〜3月に展示されたものの中に同じ様なガラスの雛道具があり、そちらには「江戸時代後期〜明治時代前期(1844〜1887)」とありました。なるほど、それくらいなのかもしれませんね。

耳のふさっとしたとことか、表情に非江戸時代感がするんだよねえ


 ただし、動物達のガラス細工は無く、年代は分かりません。うさぎはともかく、特に犬の表現の仕方を見ると、雛道具とは少し時代が違うように思えてなりません。雛人形全体に含まれていた物なのか、それとも後日別途手に入れた動物達を混ぜ込んでしまったのか。さて、真実はどうなんでしょうかねえ?

 作り方としては、いわゆる「ランプワーク」という手法になるのでしょうか。もう少し調べてみたいところです。
 加工の内、切子細工の方は、その名の通り「切削」だと思います。それに対して、動物達の滑らかな表面は、どうやってるのかしらん?

 うーむ。
 調べている内に、この手の作品に強い「KOBE とんぼ玉ミュージアム」に興味が湧いてきた。その内、そちらにも行ってみようかな。



 会期末に近いのと、折からの荒天もあってか、来館者がとても少なかったんですよね。
 なので気が大きくなっていたこともあって、展示室内で監視されてる係員の方に何点か質問してみました。

 常設展示の中にあった「享保雛」は、男雛の方の顔にかなり皺が出ている所があり(もみあげ〜顎にかけて)、女雛も口の周りに膨らんだ皺があり、劣化が気になりました。
 伝統的な日本人形の頭部(頭=かしら)は「桐塑頭(とうそかしら)」という、木の粉を玉子形に樹脂で固めた素体に、牡蠣などの貝殻を砕いて粉末にした物を動物由来の樹脂と合わせた「胡粉(ごふん)」というある種の塗料を塗って形作ります。

 胡粉は、天然素材ベースでそれなりの耐久性があると思われるのですが、それでも長年の内に経年劣化して、膨れ上がったり、ひび割れたりして、最後には剥がれ落ちてしまう訳です。
 「この雛人形も、今は皺の段階だけど、その内にもっと劣化してしまうんだろうな。胡粉が剥がれたりしたら、人形としての価値は無くなっちゃうのかな。補修とか、どうするのかな」と思って職員の方に訊いてみたら、「当館の方針としては、傷や劣化を無い状態に修復することはしません。劣化は劣化とした上で、それ以上状態が悪くならない様な補修を行っています。また、将来の技術の進歩で、より良い補修が出来る可能性もあるので、最悪、補修したところを除去出来るようにしています(!)」と説明してくれました。

 「見た目としては、完全に直しきるのが良い」のでしょうが、当該人形の伝来されて来た歴史と価値を大切にして、敢えて完全には直さないという選択もあるんだと、勉強になりました。

 一通り説明してくれた後、「お荷物になって申し訳ないのですが…」といって、昨年夏の企画展「にんぱくの人形修復 ~文化財を未来へ~」の時の小冊子を持って来てくださいました。ちょうど前の職場を辞めた直後でいろいろと用事もあり、この企画展には来られなかったのですよね…。万障繰り合わせて見にくればよかったなあと反省。

企画展の入り口付近の写真に写っていた「人形修復」のパネルのアップ


 企画展の展示室内でも、写真撮影の可否を訊ねたついでに「このガラスの動物達って、どうやって作ったんですかねえ? 江戸時代なこういう意匠で作れるって凄いですよね」となんとなくお話したら、メモ帳を取り出して書き込んでおられ、「なるほど。お調べして、回答させていただきます」と答えてくださったのですが、お手間取らせるのも考えもんだし、この場でバックヤードに走って調べ切れるものでもなかろうし、「いえいえ、それには及びません。あまりに可愛いので…。感想みたいなものですから」と流したのですが…。
 動物達と雛道具の製作時期については気になるところだし、改めて質問のメールでも送ってみようかしらん。

 でも、こうしてみると、にんぱくって、真摯に人形に向きあって取り組んでいるんだなと感心します。
 次の企画展も気になるし、しまった、年間パスポート作ってくればよかったか…。


 興味のない人からすれば、まるで関係のない博物館です。
 そもそも自分も「MOVIXさいたま」で映画を見た時に、にんぱくの宣伝動画を見なければ訪れることのなかった。
 どこで何と繋がるか分からないこの世の中。
 たまには普段と全然異なる領域に飛び込んでみるのも、新しい発見があって面白いですね。

 引き続き、どんな世界と出会えるか。
 生きてる限り、興味は尽きませんねえ。

何も聴かずに、淡々と。

 さいたま市岩槻人形博物館へ行ってきた。
 昨年末の投稿で書いた「雛人形名品展」を観覧するために、一路埼玉県は岩槻まで。

「スーパー地形」の画面スクショです。

 片道450kmほど。本当は長野周りで行きたいところだったが、生憎と気象状況が悪く、降雪や凍結などでリスクが高いと判断して東海道ルートで。
 「ゆるキャン△」のなでしこ父じゃないけれど「静岡の東西の長さに心折れてしまう」ので、東海道ルートは苦手なんだよね…。「走っても走ってもまだ静岡県」-うーむ…。
 雪さえ降っていなければ、清水から甲府方面へ出て秩父方面から岩槻へ進入したいところだけれど、それも出来ないので、おとなしくする。

 下道で静岡まで行ったけれど、このまま行くとラッシュアワー時間帯に道路整備のよくない領域を東北の方角へ進むことになるので、清水インターチェンジから東名高速道路へ上がる。
 東京市場へ黎明に到着するトラック便が集中する時間帯の御殿場→海老名あたりって、これも走りにくくて嫌いなんだけどなあ…。
 でも、今回は雪が降っていたせいか、いつも程ではなく、おとなしめの大型トラックが多くて楽でしたけれど。

 海老名ジャンクションから圏央道へ。関東平野の縁近くを時計回りにくるっと回り、久喜白岡ジャンクションで今度は東北道の上り線へ。
 岩槻へ行く時は、今回のように圏央道で関東圏を迂回し、東北道上りの蓮田サービスエリアで時間調整兼の仮眠をとって、そのままETCインターで下道へ降り、岩槻人形博物館へと向かうことが多い。

 今回もそうしようと、仮眠後、蓮田サービスエリアのETC出口に行ったら、先行して列に並んでいた車が次々とSAに戻っていく。「えー? みんなETCに問題があるの? はえー」とか思っていたら、さにあらず。
 自分の番が来てゲートの手前で停車したら「あー、今回の雪の影響で通信ができず、ETCゲートが通れません。現在、修理の担当者がこちらへ向かっていますので、SA内に戻って復旧を待っていただくか、この先の岩槻インターチェンジで流出してください」と言われて耳を疑った。
 へ? この程度の積雪で不調って、そんな脆弱なシステムなの?
 スピーカーから聞こえてくる釈明の切れ目に、「復旧までにどれくらいかかるんですか?」と尋ねてみたのだけれど、どうやら音声は一方通行でまったく反応なし。

シャバシャバなので、思ったよりは走りやすいです。

 ダメだこりゃと思って、仕方なく本線へ出て岩月インターチェンジで流出する。
 思ったほど渋滞とかはなく、下道も普通に流れていた。やれやれだ。

 一番乗りだったので、まだ人博(にんぱく)の駐車場にはタイヤの跡がない。

タイヤの跡も足跡も当方のものですな

 雪の降った朝、誰も足跡を付けていない雪面を歩いていく時の気持ちよさは、今でも子供のころ同様に感じるが、それと同じベクトルの楽しさを感じるね。

 「シャーベット」というか「下の方が溶けてるかき氷」みたいな雪で、表面のすぐ下は水分の多いべしょべしょ状態。車から降りた一足目で浸水の危機を感じた。そこそこ積もっているので、靴の中に入ってくるのね。防水の靴履いてても、油断するとくるぶしのとこからなだれ込んできそうで、危ない感じ。



 観覧を終えて岩槻を市内を移動する頃には雪から小降りの雨になっていて、路面もほとんど雪はなくなりつつある感じ。
 岩槻市民会館で昼ご飯を食べたのだけれど、敷地に入るスロープの角度がキツく、溶け残った雪でちょっと嫌な感じだったくらいかな。スリップして、前の市道に落ちそうで。


 お昼ご飯のラーメン+チャーハンですっかり満腹になって、心理的にも鷹揚な感じになった。
 あとは、ガソリン入れてゆるゆると帰宅するだけなので、渋滞していようがなんだろうが許せる気分。

 流れの悪い中、信号で止まった時に、ふと「せっかくなら、晩ご飯は浜松餃子にするか。お気に入りの店にも、久しく行ってないし」と思いついたので、そのお店経由で自宅までのルートをカーナビタイムで引かせる。
 提示されたのは、一見、素直に国道16号線を南下していくルートだったので、「厚木から国道246号線に進んで、裾野あたりから高速道路に上がって浜松まで。浜松からは国道23号バイパスで下道かな」と勝手に理解し、指示に従って走っていく。

 断続的な渋滞の中、八王子辺りまで来た時に「この交差点は直進な」という案内が出て「?」となった。「国道16号線は左折なのに? ん?」と思いつつ案内に従って直進すると、西八王子辺りの微妙な丘陵地帯へと進んでいく。
 富士森公園の横を通った時に「あれ? 国道20号線で甲府方面へ行かせようとしているのかしらん? あっちって、冬タイヤ規制が出てるし、甲府から先、個人的には茅野へ出て高遠→飯田→豊田と行きたいけど、いつものそのルートも積雪で厳しそうだけど?」と重ねて不審に思った。
 都道173号線(北野街道)から甲府方面へ行くのならここを直進という交差点(=山王坂交差点)を、左折して南西方面へ進んでいく。
 「あ? もしかして、道志みち(国道413号線)で山中湖まで行って、籠坂峠を越えて須走の方へ。で、その先からは高速道路ってこと? いやー、籠坂峠も雪で厳しいのでは?」と思っていると、津久井湖から、いつもは東向きに道志みちを進んで来て右折する交差点(=青山交差点)を西の方へ右折し、本当に道志みちへ。

 「道志みち、山間の道路だから雪が残ってるんじゃないの?」と危惧したけれど、青野辺りまでの狭路の部分の、森蔭で日の当たりにくそうな所以外はほぼ雪・氷は無く、ガラ空きだったお陰で快適に山中湖まで走行することが出来た。

路面に雪はありませんでした。


富士山見るとテンションが上がりますよね〜

 山中湖から御殿場方面へ抜ける国道138号線の籠坂峠もほぼ雪の影響はなく、激遅の多摩ナンバーの軽四が邪魔なくらいで、快調に走ることが出来た。

 いつも思うんだけど、なぜ「あれ? もしかして自分、交通の流れの邪魔?」と思ったら、路肩に停まって譲らないのかしら? バックミラー気にして無理な運転を続けるくらいなら、そうした方が穏当だと思うのだけれど。こちらも無駄に詰めてくる古いフィットシャトルハイブリッドからずーっと煽り気味に追われてて、「前のタントが居なければなあ」と走っているのだけれど。煽り運転にならないように、シフトダウンしてエンジンブレーキ効かせても、追いついちゃうのは辛いわな。

 須走から富士五湖道路に入るのも先行する軽四と一緒。山坂道から走りやすい道路になったからか、急に速度を上げる前方の軽四。「広い道・平らな道で速いのは当たり前なんだよなあ」と。
 多摩ナンバーだから東京方面へ帰るのなら高速道路に乗るんだろうけれど、新東名の新御殿場インターチェンジからは直接東京方面には進めないので、インターへの分岐で軽四とは分かれた。この先、でも、ここまで道志みち走って西に来たということは、何か用事があって静岡方面へ行くのかもしれんなあ。


 新御殿場インターからは新東名で淡々と西へ向かう。
 カーナビタイムのルートを見ると島田金谷ICで下道へ降りて浜松まで行かせようとしているようだ。
 夕方のラッシュアワーに下道走って行くのは辛いので、なるべく浜松市街に近いインターまで行きたい。本当は東名道の浜松西で流出するのが良いのだけれど、東名は清水から焼津辺りで流れが悪いのか、名古屋までの所要時間が30分以上違うので選び辛い。市街からは離れるけれど、このまま新東名で浜松浜北インターチェンジまで行くことにする。
肉眼で見るともっと感動的な夕日でしたけれどねえ

 邪魔な大型トラックを交わしながら進んで行くと、思いの外スムースに浜松浜北インターチェンジまで来られた。
 インターを降りると国道152号線で浜松市街中心部へ向かうのだけれど、日中でも流れがあまりよろしくないので、ラッシュアワーの今は尚更流れがよろしくない。いろんな道路と交差しながらなのだけれど、都心部の整備された道路と違って乱雑な感じで、交差点毎に時間的なロスが蓄積されていく。だからこそ、本当ならば東名の浜松西で降りたかったんだよね。

 浜松市内を南下するために約1時間。
 最後に裏道も走ったりしてやっとたどり着いた目的の餃子屋さんは、お休みでしたとさ…。
 嫌な予感は無くはなかったのだけれど、それにしても、まさか火・水曜の連休制とは…。
 すっかり餃子の口になっていたので食べログで近所の餃子屋さんを探してたどり着くも、そこもお休み(帰宅後に調べたら、昼のみの営業らしい)…。
 こんなことなら浜松浜北インターチェンジ近くの「石松ぎょうざ」にでも寄ればよかった…。お気に入りの店にこだわったばかりに、結局、目的は果たせないとは……。

 豊橋市街地に、元職場の後輩君が教えてくれた良い餃子屋さんもあるのだけれど、国道1号浜名バイパスで頑張っても、閉店時刻に微妙に余裕が無い。
 諦めて帰宅することにする。名古屋に入ったら、回転寿司にでも寄るかと考えながら、国道1号浜名バイパスを快走。いつもより早く豊橋市の東端に入った。

 ここから先は「名豊道路」と呼ばれる「国道23号線の一連のバイパス群」を走って行く。
 途中の蒲郡インター〜豊川為当インター間が未開通だったのだけれど、先日その区間も遂に開通した。
 これで名古屋市緑区の折戸交差点↔浜松市中央区の篠原東交差点までが、全線高架で信号交差点無しという準高速道路的なルートとして結ばれることに。
 行きもこのルートを走ったのだけれど、確かに楽だった。所要時間的に早いかどうかは微妙で、交通集中のためか、昼間などは思ったよりも時間短縮出来ていないそうだ。
 行きは午後10時頃だったので、交通量もそれほど多くはなく快調だったのだけれど、帰りの西行きは午後8時台ということで乗用車も多いし、大型トラックも多く、それ程快適ではなかった。
 間違いなく交通量が多く価値の高い道路なのだから、暫定2車線でなく4車線で整備をすれば良いと思うのだけれど。西尾東インターまでは我慢しながらジリジリと進んで行く。
 片側2車線となる西尾東インターからは完全に高速道路並。ここから先は勝手知ったる区間なので、激走する。
 無心に運転していたら、家で酒を飲みたくなった。回転寿司に寄るのではなく牛丼を買って帰って、つまみにして酒を飲むことにしよう。
 「それならば、このインターでバイパス群から離脱するかな」と考えて国道23号線の大高インターで流出。すき家で牛丼と唐揚げ買って帰宅。缶酎ハイ1本飲んで早々に爆睡した。


 こうして、全行程約890km、約24時間の日帰り旅が終わった。
 いつもならば、何か音楽やラジオ番組を聞きながら走ることが多いのだけれど、そういえば今回は全行程において一切そういうものを聞いていない。

 昨年末の岡山日帰り旅以来、ひさしぶりの車での長距離走行だったので、なんとなく高揚していたのかもしれない。
 この冬は、今回の荒天もそうだったけれど、思いの外雪が多くて、行動が制限された。
 スタッドレスタイヤを買うかどうか悩んでいる内に、この時期になってしまったし。

 季節が変わってもうすぐ本格的な春になると、毎年の桜を見に行く旅の時期になる。
 今年はいつもの弘前公園に加えて、福島はじめ東北の桜を眺めていくつもりでいる。
 それまでの間に、いよいよ走行距離が17万キロ台に突入した愛車の整備をちょこちょこしていこうか。

2025年3月14日金曜日

なんとなく、今日もあんかけ。


 自宅に籠もっている日は、お昼ご飯を食べたり食べなかったり。
 でも所用で外出する時は、お店で食べることがほとんど。帰宅してお昼ご飯食べたりはしない。

 先日はチェーン店の「パスタ・デ・ココ」で「あんかけスパゲティ」を食べたのだけれど、今日もなんだかあんかけスパゲティが食べたい。
 いつも調剤をお願いしている薬局から帰宅する際に、道端にあるお店が気になっていたので、そこでお昼ご飯を食べてみることにした。

 そこは、少し前までは別の名前で営業していたのだけれど、今は「鯱ひげカフェ」という名前になっている。何度も店の名前が変わっていて、落ち着かない感じ。
 以前はあんかけスパゲティを主軸としていて、そこそこの大盛りにも対応していたように思う。


 席に案内されてメニューを見ると、全然大盛りではない。
 ん-、店名の変更に合わせて「そこそこご飯も食べられるカフェ」に路線変更していたってことか。
 個別のメニューを見てもあまりピンとこないし、特別に大盛りに出来る訳でもないので、おとなしくランチメニューから選んだ。
 「1ドリンク付けることも出来ますよ~」と言われたけど、ランチタイムで混みあう前に店を出るとするとのんびり食後のコーヒーって訳にもいかなそう。うーん、250円出すなら帰り道のコンビニでコーヒー買うかな。


 5月に出かける海外旅行の件で知人とLINEのやり取り等をしている内に、ランチセットのサラダが到着。

ラッパ型の器なので、底上げされてて量はありませんな。
お口がさっぱりするので、口直し用かね。

 まあ、こんなもんか。
 オマケだし。

 海外旅行で使う予定のスマホやモバイルルーターやらの覚え書きをチェックしていたら、あんかけスパゲティが到着した。

比較対象物がないのでサイズ感が分かりづらいですが…。
レモンの大きさから想像してみてくださいな

 お? 「LL」が麺増量の上限らしいので、それで注文したのだけれど、思ったよりも少ないな。
 載ってるのは鶏の唐揚げ6個。唐揚げにかける用のレモンの切れ端も載っているけれど、これ絞ると手が汚れるんだよね。仕方がないので、レモンだけ先に身を食べておく。
 レモンの下にほうれん草のソテーが2切れ敷いてあるのは、あんかけソースとレモンが触れないための配慮? なかなか気が利いている。

 先日の「パスタ・デ・ココ」と違い、ここは普通のスパゲティの麵。麺を炒めるのに使う油の量が少ないのか、油クドくなくて食べやすい。
 刺激がなくサラサラな「パスタ・デ・ココ」のスタンダードソースに比べて、はるかに名古屋のあんかけスパゲティ用のソースらしく出来ている気がする。でも、胡椒によるスパイシーさは抑え目。「普通のお昼ごはんにはちょうどいい」ってところか…。

 スマホを眺めながら、さらっと完食。
 他店でそれなりの量を食べ続けている私からすると「やや不満の残る量」だけれど、普通の量で過ごしている人からすれば「適切な量の大盛り」かなと思う。「お腹いっぱい過ぎて、押したら口から出そう」とかってのは、昼からも用事や仕事のある人にとっては不適切だもんね。


 さてと。
 2度連続であんかけスパゲティをお昼ごはんで食べたけど、こうなると、改めてお気に入りの店のが食べたくなるな。
 明日は土曜日でランチタイムでも平日ほどの混雑にならないし、久しぶりにお気に入りの店に行ってみるかねえ。

2025年3月11日火曜日

食べましたともさ…。なんとかね。


 「お残しは許しまへんで〜!」

 お外で何か食べる時、分量的に完食できなさそうになると、いつも脳内に「忍たま乱太郎」の食堂のおばちゃんが怒っている姿が浮かぶ…。


 昨日のこと。
 メガネを作りに行った。
 諸般の事情で限定的な形状のフレームにせざるを得なかったのだけれど、幸い最寄りのショッピングモールの中の店舗に在庫があったので、そこまで出かけた。

 加工待ちの40分程の間、ずーっと昼ご飯で何を食べるかを考えつつお店を食べログで探していた。

 なんとなく、名古屋のローカルフードである「あんかけスパゲティ」が食べたくなったが、通っているお気に入りの店まではここから約45分程かかる。
 大変腹が減っているので、お気に入りの店まではどうやら我慢できそうにない。

 お気に入りの店は諦めて、最寄りの店を探す。
 帰宅経路上に興味深いお店もあるのだが、空腹感が強いので大食いしたい。
 ということで、自宅に最寄りの「パスタ・デ・ココ」にした。カレーのCoCo壱番屋のグループ店ね。


 過去は「2W」か「3W」位を食べていたような気もしたけれど、無事に希望の眼鏡を買うことが出来て気が大きくなっていたのか「トリプル」を頼んでしまった。タブレットでの注文は、分量の注釈がないのでよくわからんかったし…。
 トッピングは「パリパリチキン」+「目玉焼き」。
 いつもは「ポークピカタ」なのだけれど、それだとただでさえ脂クドいのに、油がいや増して胸焼けするので、たまには違う物にしてみた。

「あんかけスパゲティ」
スパイシーなトマト系のトロミあるソースが、炒めたスパゲティに掛かっております。
名古屋人のソウルフードの内の1つ。

 スマホをいじくりながら待っていたら、さほど時間がかからずに注文した物が届いた。
 比較対象物が無いので上の写真では規模感が分かりづらいけれど、「うわー。やっちゃったわー」と内心思った。3Wとトリプルの違いがよく分からんかったのが敗因やな。

 でも、注文しちゃった以上食い切るべきだ。
 ほら、「忍たま乱太郎」の食堂のおばちゃんもお怒りだし。
 残せば生ゴミが増え、食べ切れば自分の身体の血糖値と脂肪分が増える。どちらにしても良いことばかりではないけれど。
 …頑張ろう。
 
 上着も脱いで、無心に食べた。
 お腹のベルトも少し緩めて、とにかく食べた。

期待していたけれど、要はファミチキの類似品でした。
目玉焼きは崩して、黄身とソースを合わせて食べるべきでしょうが…。
この系列のお店はソースが薄く、そこまでする価値は無いような気がする。

 昨年位から身につけたのだけれど、物理的に多量の食物を腹に入れなければならないのならば、咀嚼せずに嚥下するのだ。要は「丸呑み」。
 昔、「カレーは飲み物です」と仰られた先人がおられたが、最近、やっとその意味が理解できた気がする。
 当然ながら食物が粉砕されずに胃に届くので体には負担が掛かる。胃腸に悪い。くたびれた50過ぎのおっさんのやることでは無いな。

ソースの中の白い点々は、パルメザンチーズ。
食べログだと、「チーズは容器の蓋を取り外して、中身を全部使う」という人がいた。
分量は個人のお好みだけれど、そこまでやるのもどうかとは思う。
 

 なんとかお残しをせずに、許容範囲内で食べ切ったと思う。
 あんかけのソースが少なめなお店に慣れているので、かなりソースが余ってしまった。でも、そんなにウマい訳ではないので、スプーンで掬ってまで平らげる気にはならん。
 噛み切った麺の切れ端も拾う気にならんかった。なんか逆流しそうで。

 食っておいて言うのもなんだけれど、やっぱりパスタ・デ・ココのスパゲティの麺はウマくないわ。妙な食感であんかけスパゲティには合わん。
 よくいわれるけれど「あんかけスパゲティには、極太麺を茹で置きしておいたコシ無しをしっかり炒める」というのが定法だよね。
 よく炒めることで麺の外皮に歯応えを生じさせつつ、その内部はコシがなくもにゃっとした感じがあんかけに合うのだろう。
 それに対して、パスタ・デ・ココの麺はあんかけスパゲティにしては硬すぎるんだろうな。といって「アルデンテの芯」を感じるような麺でもなく、早茹でで断面全体が均一に硬い不思議な麺。麺自体がウマいわけではないし、炒めても微妙だし。
 だからといって、あんかけではなくナポリタンを選ぶと、調理法と相まってボソボソしてて量が食べられないし。


 食べ終わって、やっぱりお気に入りの店のヤツが食べたくなった。うーむ。

 いや、満腹という意味では満たされたので、決して悪くはないのですけれども…。



2025年1月1日水曜日

あけましておめでとうございます



 新年あけましておめでとうございます。
 今年が皆様にとって良い1年になりますように。


 北海道旅行の話も、まだ話足りないくらいネタがあるのですが、相変わらずの更新頻度ですみません。

 世の中の微妙なところばかり眺めているブログですが、暇つぶしにでもご覧いただければと思います。

 2025年もよろしくお願いいたします。

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 昨年出掛けた弘前城の桜見物の際の写真から1枚セレクトしました。
 EXIFを見てみると4月18日の写真ですね。
 年々開花時期が早くなっている感じがしますが、今年はいつになるんですかね?
 3月中旬以降は、開花状況に注目する毎日がまたやって来そうです。