「そろそろ、一区切りのタイミングだよな」と思っていたのです。
このまま、週1ペースてずっと見続けていても、きっと飽きないとは思いますが。
でも、物事には、終わりの時がありますから。
「最後は、封切り以降順当に回数を重ねた『いつものシネコン』で終えようかな」と思ったものですから、11月28・29日はチケットを買いました。
でも、11月28日の土曜日に通常版を見て思ったのです。「最後にスクリーンで見るヴァイオレットが、これで良いのだろうか?」と。
11月13日の記事でも書いたように、一度Dolby Cinema版を見てしまうと、普通の映画館で上映されている通常版では物足りないのです。
Dolby Cinema版はとかく解像度アップに目が行きますが、私としては、やっぱり、解像度よりもコントラストの向上に、より価値があるように思えました。
普通の明るいシーンなら気にはならないのですが、暗いシーン、例えば要塞での「心から…あいしてる」のところとか、ホッジンズ社長が少佐の情報を伝えに来る「少…佐…ですか」のところなどでは、全体が薄明るくなって、なんだか靄が掛かったように見えてしまいました。
もちろん、解像度アップの効果もあります。「あんただけが背負うことはない」~「行けよ」のあたりの、背景の波の描写とか、「まるで実写」のように見えます。
解像度とコントラストが合わさると、本編最後の暗がりの中を歩むヴァイオレットのところの、足元の草がちゃんと草に見えるとか(通常版では「モシャっとした何か」にしか見えない)。
Dolby Cinema版を見るまでは満足して、「綺麗だわー」と思っていたのに。おかしいなあ…。
「音」の違いも大きいです。
冒頭、窓の外を見つめるデイジーの場面から、聞こえる音が違うのです。
Dolby Cinema版ならば聞こえる窓の外の鳥のさえずりや風の音が、通常版では、聞こえないのです。
鳩の鳴き声が聞こえるだけで、雰囲気がかなり変わると思ったのです。
そして決めたのです。
「ひとまずのお別れは、Dolby Cinema版でなければ…」と。
ということで、再び見に行って参りました。
半券キャンペーンの対象でもないし、入場者特典の配布とかもないので、もう、純粋な延長戦です(※)。
そこで思ったことどもを、少しだけ。
少しと言いながら、すごく長いですけれど。
順不動です。
もうしばらく上映も続くようなので、以前のように急いで複数回更新にはせず、ぽつぽつと投稿していきます。
※:
実は、入場者特典の配布のある回もありました。そのあたりは一連の「特典小冊子」をめぐる記事をご覧ください。