Google Analytics トラッキング コード

2011年3月1日火曜日

所詮は「感覚」の差 (その1)

 成り行きで、仕事上の関係者とマンツーマンで車の中。
 正直言って、この人は「苦手な人」。でも、車の中には2人しかおらず、何か話さないといけない。これは、困った。「間が持たん…」と思い、「何か話題を探さなきゃ」と必死にこの人と話して当たり障りの無い話題を、脳内検索した。
 でも、なーんもヒットしない。別に、無言ならば無言のまま目的地までいっても、それはそれで構わないとは思うのだけれど、しかし、それも大人気ない。

 と、「先日、ウォークマンを買った…」と先方が話し始めた。先方も、気まずさに、何かネタを探していたのだろう。ま、でも、渡りに船なので、乗ってみることにした。

 「ほほー、どんなヤツです?」
 「8GBで、ノイズキャンセリングのついてるヤツ。タイミング悪く、最安値を逃してしまった」
 「ほほー、価格.comか何かで追いかけてたんですか?」
 「うん。色にこだわらなければ、2000円安かったんだけど、好みの問題だからね。自分の好きな色のを買った」
 「ほほー、色は大事ですからね。そこは、こだわったと」
 「うん。買った後、何となく習慣で価格の変化を見ていたら、自分が買った次の週に、全体的に値下がりしてね。好きな色も、安かった色と同レベルになった」
 「ほほー、そりゃ悲しい。覚悟して買ったのなら、後は、振り向いちゃダメなんですよ。自分が一番安く買ったんだと、信じ切らなきゃ」
 「うん。ついでに、8GBだけじゃなくて、16GBも32GBもみんな値下がりした。自分が買った金額で16GBが買えるようになってた」
 「ほほー、そりゃまた、ご愁傷様で…」

 と、とりあえずは、価格変動のあおりで損をしたことについて嘆くことしきりだったのです。




 「先日、あるアーティストのCD-BOXが出てね」
 「ほほー」
 「5枚組みなんだけど、それを取り込んだら、一気に空き容量が少なくなっちゃってね」

 ん? CD5枚取り込んで、空き容量が圧迫? なんか、計算が合わないような気がする。

 「ほ? CD5枚で?」
 「うん。5枚で」
 「あー、あれですか、ロスレスってやつですか?」
 「うん。WAV形式のまま。圧縮とかしないんだよ、僕は」
 「あー、リッピングしたままですか。そりゃ、一気に空き容量が減る訳だ」
 「うん。圧縮するとさ、音が悪くなるじゃない。だから、WAV形式のままなの」

 「HDDを使っているポータブルメディアプレーヤーならば分からぬ話ではないんだけれど、メモリを使ったヤツでの話なのだから、豪気なもんだ」とは思う。でも、その後で「?」と思った方向へ話は進んでいきます。

 長くなるので、話は「その2」へ続きます。


2011年2月28日月曜日

絶対に追いつけない


 昔は本を沢山読んだもんだ、と自分でも思います。
 それに比べて最近はあんまり本を読んでいない。
 何故本を読まなくなったかというと、それはあれだ、ネットで何やら大量に文字を読んでいるので、本を読む気力が無くなったというのが真相だと思います。

 かつてホームページの盛行を経て、やがてブログの時代になりましたね。
 「今はツイッターとかでしょ?」といわれるかもしれません。確かに個人のブログは幾分か数が減り、更新頻度や内容が減少するのも実感として感じます。ですが、個人的にはツイッター等には付いていけない感があり、全然手を出していません。
 ブログでもそうですが、「反応」に「反応する」というのが煩わしいと思うんですけどね。140字の垂れ流しに、一々反応して、更にそれに返すというのが理解できません。
 所詮は限られた文字数でのコミュニケーションで、行き違いも発生するし。


 余談が長くなったのですが、検索した折りに見つけたブログなどは一応は「Google Reader」で管理しています。
 「Google Reader」は大変優れた環境で、PCであろうが携帯情報端末であろうが統一的に、自分が興味を持っているブログなどの更新を感知し読むことが出来るものです。
 普通の使い方なら、まず破綻はないと思うのですが、私の場合は残念ながら破綻しております。

 というのは、登録してあるブログが多すぎるから。未読の増加に追いつけないんですよね。




 さすがにお気に入りのブログだけはラベル分けに工夫して拾えるようにしていますけど、興味の度合いが閾値以下のブログは、更新されたかどうか等がさっぱり分からないまま埋もれて流れていくのです。

 「頭に入らない情報は、有っても無くても同じなんだよなー」と、閾値以下のブログの未読数を見て、無為感に浸る時もままあります。


 本ならば、巻末まで読み切れば「読了」として物理的に括れるので心理的にキリも付けやすいのですが、ネットの場合は、言わば無数の書き手の無数の本を読み続けているのと同じなのですから、ある限界を越えれば、もう、追いつきようにも追いつけない領域に到達する訳ですよね。


 古の聖徳太子のように超マルチタスクで動作する人間ならば全てを拾っていけるのではないかと思わなくもないのですが、当方、残念ながらそんな高性能な人間ではないので…。