いや、三分の一位は、全然違う道を走ってた。
本当は、行程の中に含まれる区間については、国道2号線の最初から最後まで通して走ってみたかったのだが、時間の兼ね合いもあって、カーナビの提案に従って別の道となった。
時間も掛かるけど、大阪から神戸を抜けるまでは混雑するし、都心部で走りにくそう。精神的な疲労は計り知れないから。
選んだのは、京都府亀岡市から国道372号線を走って姫路へ抜けるルート。
これは、事前に下調べしている時に眺めていたツーリングマップルでも「姫路〜亀岡快適ルート」と書かれていて気になっていたのだけれど、「遠回りだよなあ」とためらっていた。
でも、何度ルート検索しても姫路までの下道ではこれが提案されるので、「せっかくならば」と思って走ってみたと言う訳。
亀岡で京都縦貫自動車道を降りた時は、まだ多少の明るさが有ったけれど、湯の花温泉を越えた辺りでほぼ暗くなり、夜の帳が下りていく田舎の国道を延々と走る。
明るい内に走ることが出来たら、きっと風景も楽しめるのだろうけれど。
夜になってしまえば、国道からは少し離れている家々の明かりを眺めながらの一人ドライブである。
名古屋を出てから、走り続けること7時間30分後。
やっとこさ姫路に着いた。
姫路にはウチの一族に縁のある所もあるのだけれど、実は初めてやって来た。
ということで、姫路城も初めて見た。
東南の方にある、何やらいう葬儀会館の向かいの道端に車を寄せて、窓を開けてパチパチと撮影してみた。
どちらの写真も、以前の記事でも取り上げたように「頑張って、よく見えるようにしました!」感が凄くて、「拡大して見てはいけない」写り。
とはいえ、スマホでズームして、お手軽にコレだけ撮れるのは、エライことなのではあるけれど。
北東の方角からすうっと街に進入して、コソッと薄暗い道端に停まってこの街のシンボルである姫路城の天守をササッと撮影してみたけれど、なんだか、裏口から入って居間を覗き見ただけみたいな気がしてならない。なんとなく、後ろめたい気分。
今度は一族縁の地を訪ねながらゆっくりと来てみたい。
姫路からは国道2号線を淡々と走って、
最終的には、東広島・呉自動車道(国道375号線)を南下して呉市中心部へ。
名古屋からは、トータルで約540km程を走行し、約13時間の修行。
東北方面へ出掛ける時の、名古屋〜飯田〜塩尻〜白馬〜糸魚川〜上越〜新潟と辿って日本海東北自動車道の荒川PAまで下道で行くルートと距離的には大差ないけれど、精神的な疲労度は全然違う。
深夜、大型トラックがバンバン走る物流の幹線道路をポッキリ20万円のおんぼろ軽四で走るのは、神経を使う。新潟経由の東北行きは片側一車線の国道を選んで伝って行くから、気楽で疲れない。何度も走ってるから、慣れてるし。
ということで、先週末は、企画展「日本海軍と航空母艦」を見に、広島県は呉市の「大和ミュージアム」こと「呉市海事歴史科学館」へ行ってきた。
現地滞在12時間。美味い物を食うでなく、良い宿に泊まる訳でなし。事情を知らない人からは「何が楽しいの?」と問われるような、西への弾丸旅行のお話である。
時期的に、これが今年最後の遠出となるだろうに、懲りずにまたやってしまった…。