2023年の最終日も残すところ6時間。
ということで、これが今年最後の記事になる。
年末だからといって、物理的には普段の毎日と何も変わらないはずだけれど、精神的にはとてもせわしなく過ぎて行ってしまうのがこの時期である。
年内最後の遠出となった「呉への弾丸旅」の記事を完結させようと思っていたけれど、忙しなさにかまけて出来なかった。
新年早々は、2023年に出掛けた旅の中から、「初詣向けの記事(?)」を投稿する予定なので、呉行きのお話は中途半端に間が開いてしまうけれど、まあ、いいか。
今年最後の記事は、旅の途中で通ったトンネルの写真の中からピックアップしてまとめることにする。
まずは、3月中旬、桔梗信玄餅をまとめ買いしに山梨へ行った時の写真から。
これは、国道300号線・本栖みちを登り切って、本栖湖に出る手前の「中之倉トンネル」。
7〜8年ぶり位に来た。
前に来た時は晴れで、この先の駐車場に車をとめて本栖湖越しの富士山を眺めたけれど、この時は霧の中。少し雪が残っていたりして、寒かった。
この辺りは「ゆるキャン△」の聖地の1つ。そのせいか、何故かカレーのカップ麺のことが心に浮かぶ場所である。
続いて、5月の連休中に出掛けた、岐阜県高山市の「北アルプス大橋」を見に行った時の記録から。
中部縦貫自動車道の「安房トンネル」。
あんまりこちらの方には来ないので、実は初めて通った。
2022年1月1日の記事の写真を撮ったのは2021年10月で、この安房トンネルの上の「安房峠」を通った旅の時のこと。
黄色い標識のある方が安房トンネル。走りやすそう。
上の写真の右手、中の湯温泉旅館の方へ行くのが国道158号線を通って安房峠越え。
2年近く掛けて、「円」を完成させた気分である。
ちなみに、この5月の場合は、2021年10月の時に通れなかった長野県道26号線を走り、木祖村へと抜けることが出来た。その代わりと言ってはなんだけど、今度は長野県道39号線が通行止めで通れず、久し振りに寄りたかった野麦峠には行けなかった。なかなか思うようにはいかないものである。
続いて、8月中旬、某工場へ見学に行った際に、ついでに走った国道306号線の「鞍掛トンネル」。
この国道306号線は、個人的に大好きな道で、ちょくちょく走るのだけれど、三重県側がとても険しく、そのせいでよく土砂崩れ等で通行止めになる。積雪も多い所なので冬期通行止めとなり、縁が無い時には全く走れない道路でもある。
この時は、午後に三重県四日市市内の某工場で集合ということで、「せっかくなら半日ドライブに行くか」と思った。
行きは国道306号線の鞍掛峠を楽しんで滋賀県の多賀町へ抜け、四日市市へは国道477号線で武平峠(ぶへいとうげ)を楽しんで行くというコース。
名古屋からなら四日市はわりと近くなのだけれど、あさっての方向から向かうというアホらしいルートを選択していったため、お仕事絡みではあるけれど1日休暇となったのであった。
最後はいつものシネコンで夕方に映画を観た後、血迷って愛知県の果の地へ出掛けた11月のドライブの際の愛知県道1号線の「松の平隧道」。
愛知県道1号線は、この後、佐久間ダムの方に向かって「松島隧道」→「丸山隧道」→「うなぎだる隧道」とくぐり抜けて行くのだけれど、それらの中では写真は撮らなかった。この1枚がよく撮れていたので、満足したのだろう。
トンネルの明かりのオレンジ色と、ヘッドライトで照らされたコンクリートの水色が不思議な対照を見せて面白かった。
42年前の8月、今回とは逆に南から北へ走って富山村へ向かったことがある。
家人の運転する車の助手席からこれらのトンネル群の中を眺めたのだけれど、素掘りにコンクリートを吹き付けた薄暗いトンネルの中を霧が埋めていて、オレンジ色の照明と光の当たらない所の黒さと相まって異界への通路に見えて怖かった記憶がある。
その時は、北に向かって1つ目のトンネルだから「うなぎだる隧道」なのだが、年を取ったせいか今回は何も感じなかった。むしろその後の佐久間ダムの堤体の方が、不思議な景色で薄気味悪く感じた。
写真左側上方に写ってる赤いのは、車のエアコンの操作パネルやスロットルコントローラーの光。
同じく左側真ん中辺のは、レーダー探知機の画面の写り込み。
写真中央のもやっとした辺りが薄気味悪く感じた所である。
まあ、単なる霧が緑色の照明に照らされて漂ってるだけなのだけれど。長めのトンネル4連発の後で、「やっと開けた所に出たか」と思ったら緑色の霧の中だったということで、「ああん?」と面食らったのだった。
人の気配も無いしね。
1年締めくくりの日の記事が「トンネル尽くし」とは、なんともウチのブログらしいところ。
来年も、きっと、こんな浮世離れした記事をたくさん書くのだろう。
来年は大きく人生が変わる可能性がある。
混迷した状況から、「トンネルを抜けてガラッと風景が変わる」と良いのだけれど。
何はともあれ、皆様、良いお年を。