遅れ遅れて、3か月。
今年の夏から初秋にかけて見ていた映画の感想文もこれでおしまい。
今回は写真が少ないので、文字ばっかり。
もっとも、1回しか観覧してないので考察も少ないですから、サラサラっと読み流せます。
では、始めましょう。
【客入りは上々でした】
3回目の「未来のミライ」で疲れ果て、クルマの中で一眠りして迎えた「ペンギン・ハイウェイ」。
このシネコンでの上映ラストということもあってか、席は意外と埋まってました。
若いカップルもそこそこ、同業の方みたいな男子コンビも。家族連れも居ましたね。
【ざっくり、と。】
細かく読み解くといろいろあるんだろうけれど、ざっくり言えば「ひと夏の少年もの」。
妖しいお姉さんとかって良いよね。少年の心にどストライクでしょ。
男の子には、「わかる」ってお話だと思います。
女子にはどうなのかな? 今度、職場の本読みの子に聞いてみよう。
あと、アオヤマ君のお父さんが実に素敵で、子供の興味を理解して、上手に導いていける能力は良いなと。「この親なればこそ、この子有り」かと思って観ておりました。
【声のお仕事】
「お姉さん、どこかで聞いたような声だけど…」と、思ってエンディングロールを見ていたら、蒼井優でした。
今一つ、口パクと合ってないような、「そもそも、アニメの演技してないでしょ」っぽい感じは、本業声優さんとの違いかな。
でも、いかにも少年の心を捉えてしまうような女の人の声ってありますよねえ。そこには、実によく合ってますね。
【良い映画って?】
見終わった後、席を立った客が肯定的なことを話す映画は、やっぱり出来の良い映画なのでしょう。
「不覚にも、ホロッと来た」
「予想以上に良い出来だった」
「ペンギン、可愛かったね」
とか、結構、口々にお客さん達が話していました。
個人的には、「謎解きは? お姉さんは何者で、どこから来たの?」と、やや未解決の点が残らなくはないのですが、そもそも答えが有るわけでなし、「これでおしまい」ということなのでしょう。
私個人としては「ハッピーエンド至上主義」ですので、いつか大きくなったアオヤマ君がお姉さんと再び出逢えると思っているのですが、どうなりますかねえ?
それにしても、考えをまとめたいことが沢山ある、面白い映画でした。
どうせ3回観るなら、「未来のミライ」よりもこっちだったのではないかと思わされましたね。でも、最終週の最終回じゃあね…。Blu-ray化されたらじっくり見直すことにしましょうか。
【おまけ】
映画を観てから帰宅して、早速Kindle版の原作は買ったのです。
そのまま、すぐ読もうと思っていたんですが、さすがに「未来のミライ」→「ペンギン・ハイウェイ」の連続観覧で疲れ果ててたり、予定があったりでその週末の土日の内には読めませんでした。で、明けた月曜日の夜に原作本を一気読み。
読んでみると、「ほほー」と思いました。アニメは上手に原作をダイジェストした感じですね。
ただ、スズキ君の扱いが、アニメでは嫌な役目を押し付け過ぎてるようで、原作を読んでみると、スズキ君、そこまで悪くないじゃんねって思います。
いや、やっていることは映画よりもえげつないんですけど、ちゃんと、お話にケリがついた後のフォローが有るんで、スズキ君の印象が悪いままでは終わらないんです。
あと、Kindle版だと、他人様がマーキングした個所が見られたりするのですが、アオヤマ君のお父さんの発言のとこにやたらとマーキングされていて、ちょっと驚きました。
アオヤマ君のお父さんは、どちらかというと理系思考の人で、考え方・思考方法がそれっぽいのですが、みんなそういう所にマーキングしてるんですね。話の本筋や素敵なセリフではなく、how-toの所にマーキングが集中しているのが、興味深いです。
他人様の興味のポイントが見られるとは、いやー、電子書籍は便利ですな。
え、私? 私は、マーキングとかしない人なんで、曝すことはありませんけどね。(^^;
【おまけ その2】
本屋さんへ行ったついでに、「カドカワのことだから、映画化関連の帯ついてるだろう。期間限定物だし買っとくか」と思って文庫本売り場に行ってみました。
すると、微妙にカバーが違う2種類が平積みされてました。
「うーむ、角川文庫とつばさ文庫の、レーベル違いでデザインを分けてるのかな?」と思ってよくよく検めてみると、もとは同じ文庫本(角川文庫本来のカバー)に2種類の上掛けのカバーをつけていたのでした。
「お好きな方をお買い求めあれ」ということなんだろうけど、あざといわ。さすが角川。
まあ、結局2冊とも買いましたけどね。
ということで、長々と続けてきた夏〜初秋に観た映画の感想記シリーズは、これにておしまい。
次回からは、しばらくの間「久しぶりの海外旅行の話」でも。
もっとも、お役に立たない話ばかりの予定ですが……。(*´ω`*)