1年365日など、本当に「あっ」という間のことで、そうやって過ごしている内に、気が付けば終わりの時に臨むのでしょうね。きっと。
最近、昔読んだ本を読み返すことが多いです。
「古今和歌集」は私の一番好きな歌集で、折に触れては拾い読みするのですが、まとめて読み返すことはあまりありませんでした。
この冬は、久しぶりに通読していますが、「ああ、こんな歌もあったよな」と思い出して、懐かしく嬉しくなることもしばしばです。
昨日といひ けふとくらして あすか川 流れてはやき 月日なりけり
古今集の冬の歌のラスト直前に掲げられている、春道列樹の歌です。
「流れてはやき」はたった七文字の一言ですが、読む者の胸に迫る、重みのある言葉ですね。その重さが若い頃にはよくわからなかったけれど、今は、とても心に響く一首です。
今年最後の画像は、この1枚にしました。
本当は、これを「迎春の画像にしよう」とも思ったのですが(*)、「一年の始まりに、あからさまな夕暮れの写真はそぐわないのではないか」と考えて止めました。
久しぶりに訪ねた沖縄・波照間島の旅は、短かったけれど、記憶に残るものでした。
波照間空港の入り口から見た夕景色です。
いろいろとお話したいこともあったのですが、忙しさにかまけてしまい、結局は更新無しの1年でした。
「来年は、もう少し何とかしたいな」とは思っていますが、さてどうなることやら…。
*:迎春用の画像は、前年(たとえば、2013年であれば、2012年)に撮影した全ての写真の中から個人的に気に入っている1枚をピックアップして、それにしています。