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2020年12月31日木曜日

2020年唯一の、県外行き


 今年最後の記事は、お出かけの話にしました。
 一応、「旅日記」と名乗ってますからね。

 「お出かけ」とはいっても、今年は新型コロナウイルス禍の下ということもあり、ほとんどしていません。

 ウチの職場は、ちょっと特殊な業務を扱うこともあるので、新型コロナウイルス感染症にかかる訳にもいきませんで。普段にもまして体調管理に気を使っておりました。
 おかげで、極めて軽い風邪を1度患ったくらいで済み、体調的には例年よりも楽に過ごせたのですけれど…。

 ということで、以下、今年唯一県外へ出たドライブの時のお話です。


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 やっぱり、春は桜ですよね。
 今年の春は、新型コロナウイルス感染症の問題もあって、「花見」どころではありませんでしたねえ。


 でも、やっぱり、桜は見たいじゃないですか。

春ごとに 花のさかりは ありなめど
       あひ見むことは 命なりけり

 春になると、柄にもなくこの古今集の歌のようなことを考えます。
 今年の桜は、今年しか見られませんからね。


 世間は、新型コロナウイルスの跳梁に対して引き籠もる日々ですな。
 「感染拡大を防ぐ」という大目的がある以上、煩わしいけれど、やむを得ない措置といったところでしょうか。

 当方も基本的に「不要不急の外出は控えている」のです。
 そもそも当方は引き籠もるのが得意ですから、普段の週末ならば、用事が無い限り一歩も家の外に出ないことがデフォルトです。
 月曜の朝、出勤途中のバスの中でニュースのチェックのついでに、活動量計のデータをスマホに吸い上げると、土日の歩数だけ綺麗に「0」になっていて我ながら苦笑します。

 そんなお外が嫌いな当方ですが、この時期だけは桜を見に出掛けることがあります。
 こんな御時世ですし、出掛けるのも面倒くさい気がしないでもないのですが、今年の春は今しかないので、やっぱり出掛けることにしました。


 当方のお気に入りは、名古屋市内ならば北区の「御用水街園」、市外ならば岐阜県海津市の「平田公園と大榑川(おおくれがわ)堤防桜並木(①)」、同じく海津市は「中江川堤の桜並木(②)」です。
 最近は、これに三重県木曽岬町の「鍋田川堤桜並木(③)」が加わりました。
 海津市の桜並木達は、養老山地の山々を背景に、広々とした風景も楽しめるので、特にお気に入り。

 ①→②→③と、早朝から出かけると3~4時間程の行程で、午前10時頃には帰宅できる、とても手頃なドライブコースになるのです。



 平日と変わらぬ午前5時少し前に起き、最低限の身支度をして車に乗り込みます。

 一日の内で一番好きな時間帯です。


 いつもならば、こんな時刻でも名古屋高速はそこそこ車が走っているのですが、今朝はガラガラ。自分の前にも後ろにも全く車が居ない光景を楽しみながら北へ向かいます。

 一宮ICで名神高速道路に乗り換えて、西へ。


 岐阜羽島ICで下道へ。
 走り慣れた道をちょいちょいと進んで長良川に架かる大藪橋を渡れば、ほんの少しで「大榑川堤防桜並木」のスタート地点です。
 

 資料によれば、この大榑川の桜並木は約7㎞に渡って、およそ1,000本の桜が植わっているそうです。




まだ木が若いようで、花のボリューム感は物足りないかも?

せっかくなので、バリバリに加工してみました。
曇り空じゃなければもっと良いのですが…。

 長く桜が楽しめるように、開花の時期が異なる2種類が植えられているそうですが、私は大体前半戦に見に来るので、未だ遅咲きの方を見たことがありません。
 この地方では有名な「お千代保稲荷」もすぐ近くですし、いずれ後半戦の桜も見に来ようかな。



 日もすっかり上りました。
 次の「中江川堤の桜並木」に向かいます。



 ここは、中江川の起点にある池ですね。
 バス釣りでも知られているところなので、早朝にもかかわらず釣り人をよく見ます。

 この中江川沿いには、約10km程桜が植えられていて、真っ直ぐな道を、淡々と南に下っていきます。
 目で眺めるには良いのですが、道と川の間に並んでいるので写真的には面白くないんですよね。
 花の規模と景色の加減で、毎年この辺りで写真を撮ってます。


 老木が多く、所々伐採されたりして、毎年少しずつ眺めが変わっていきます。
 あと、何回見に来るのかわかりませんが、どうなっていくのかしら。


 まだまだ南へ続くのですが、適当に切り上げて「鍋田川堤桜並木」へ向かいます。
 
 国営木曽三川公園の展望タワーが見えたら右折して、木曽川と長良川を隔てる堤防を南へ進みます。

 ここから先のガードレールの無い堤防道路は、ちょっと落ち着きませんね。私の車は軽1BOXなので、車線の幅に対して余裕がありますが…。普通車ならあまり走りたくない所です。


 高圧線鉄塔の下に見えるのは、「船頭平閘門(せんどうひらこうもん)」。
 明治時代に木曽三川の大改修を行ったときに作られた、木曽川と長良川を直接つなぐ「閘門」です。

 大改修までは、この辺りは2つの川の流路が網の目のように繋がっていて、地元の人の船が自由に行き来していたそうですが、川同士を整理して堤防で締め切った為に通行出来なくなってしまい大変不便になったことから作られました。

 これがないと、河口まで行かなければお隣の川に行けないのです。大変遠回りになってしまいます。


 時代は変わり、現在では両川を行き来する船は激減して、年間200回位の利用だそうです。
 一度実際に船で通ってみたいものだと、密かに企んでます。



 桜見物の最後は、「鍋田川堤の桜並木」。愛知県と三重県の境になる「鍋田川」の堤防沿いに植えられた桜並木です。


 交通量の多い道路の両側に植えられた桜並木なので、気をつけないと…。
 早朝だと混雑しないので良いのですが、光線の加減か今一つぱっとしないんですよね。
 ここの花を見るのならば、お昼頃、十分な光量の下で、満開の頃がよろしいかと。


 鍋田川沿いを下っていくと、国道23号線に出ます。左折して東の方へ進んでいけば家に帰れるので、素直にそうします。休日の早朝なら、空いてますからね。高速道路並みに流れます。


 お腹もすいたので、帰途、朝ご飯を。
 家に帰って、いつものようにトースト食べるのもつまらないので、どこかで食べていくことにしました。


 前は別のお店だった所が、立ち食いそば屋になっていました。さっぱりした物が食べたい気分だったので、そばを食べることに決定。

 少し寒かったので温かいかけそばでも悪くはないのですが、冷たいものを手繰りたいので「もりそば」にしました。
 出来上がりを待っている間に「舞茸の天ぷら」をメニューに発見。こういう立ち食いそば屋で「舞茸天」は珍しく思えたので、追加で注文。

 ん? 「さっぱりした物」ではなくなっちゃったような…。
 まあ、気分の問題ですから…。(^^;



 帰宅後、GPSロガーで記録したルートのデータを見ていたら、ちょうど100km走行した桜見物のドライブだったようです。
 狙った訳ではないのですが、ピタッとキリのいい数字になるのは、なんだか嬉しい気がします。


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 なお、朝ご飯を食べた立ち食いそば屋さんは愛知県内ということで、愛知県外では一歩も車から出ずに周回してきたことになります。


 結局、2020年に県外へ出たのは、このドライブの時だけでした。
 普段の年なら最低1回は出掛けている東京・立川のシネマシティにも、行けませんでしたねえ。

 来年は、どうなるのかしらねえ…。