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2023年8月10日木曜日

合わないんだ、きっと 「サマーウォーズ」

 「アンサンブルコンテスト」の記事の末尾で書いた「別の映画」とは、「サマーウォーズ」。

 いつもなら、気になる作品は出来る限り封切り日の初回上映を見るのだけれど、最近はパンフレット等が売り切れる可能性の高い時もあるので、今回の「アンサンブルコンテスト」ではあえて初回上映を見送り、欲しい物を買ってから落ち着いて見ることにした。
 ただ見るシアターにはこだわりたく、そこそこ大きめのスクリーンで掛かる回を選んだら15時15分の開始の回になった。
 お仕事の都合で複数日通うのが無理っぽいので、同じ日の内に再見することにして、引き続き16時40分の回で本日2回目の「アンサンブルコンテスト」。


 「せっかく映画館まで来ているのなら、もう1作品見ていこうか」と考えていたら、手頃な上映開示時刻に「サマーウォーズ」の再上映があったので、見てみることにした。

 細田守監督の「サマーウォーズ」は2009年の作品で、その前の「時をかける少女」の評判が高かったので気にはなっていた。
 が、今程映画を見ていなかった時期なので、リアルタイムで映画館で見たことはない。
 また、CMの入るテレビ放送では映画を見る気にならないし、レンタルや購入で見る程でもないので見なかった。つまり初見である。
 ポスターと、たまにWebで引っ掛かって関連情報に触れるくらいで、薄っすらとした予備知識しかない。なので、それなりには「ワクワク」しながら見始めたのだが…。


 長く語る程でもないので端的に結論を書くと、感想は「んんん? こんなもんかぁ〜」であった。

 なんというか、「大袈裟なギミックで誤魔化された気分」である。
 絶対的な「OZ」のシステム感の描き方は凄かったけれど…。たかが仮想世界のアカウントの権限が、現実世界の誰かの職務上の権限とほぼ同一で、リアルに世界を制御出来てしまうというのはあり得ないでしょ。詰めが甘くないかしら。

 「目眩ましに大袈裟なギミックを使う」のは、「ジャケ買い」と宣伝に幻惑されて複数枚前売券を買ってしまったばっかりに、苦行のように観覧した「未来のミライ」も本質的には変わらないと思う。


 「夏希先輩」も、観客に対して魅力を語るシーンがあまりにも少なく、単に「おじさんに惚れてた自己中なお姉さん」にしか思えなかった。奇しくも同じ読みとなるユーフォの「夏紀先輩」の方が、圧倒的に魅力的だ。
 神木隆之介が主役の高校生男子を演じるのだけれど、キャラと相まって印象が薄い。
 同じような役どころだった「君の名は。」とはエラく違うのね。

 最後はハッピーエンドではあるのだけれど、あまりにも取って付けたような終わらせ方に、「そうですかー」としか思えなかった。

 陣内家の次男役で出演しておられた故・永井一郎さんの声を懐かしく聞き、「まだ、皆使ってるのガラケーなんだなぁ」と思ったのが、脳内に残った印象であった。


 「未来のミライ」での経験を元に、「竜とそばかすの姫」は一切見なかった。
 確か「1秒先の彼女」を観に行った時に、大々的に上映していたのを横目に見ていた記憶がある。

 「合う」「合わない」で言えば、私と細田守監督の創る作品とは「合わない」のだろう。
 一本見ただけでは「たまたまその作品がダメだった」という可能性もあるから分からないけれど、複数本見て「んんん?」と思うということは、そういうことなんだろうな。


 そういえば、「1秒先の彼女」、リメイクされましたね。あの作品を見れば、そりゃ作りたくなりますよね。でもなー、宮藤官九郎脚本だからなぁ…。好みではないというのと、スケジュール的に繰り合わず、結局見ずに終わってしまった。
 その内アマプラとかで配信しそうだし…。
 「それで見ればいいか」と思ってしまって。