「お残しは許しまへんで〜!」
お外で何か食べる時、分量的に完食できなさそうになると、いつも脳内に「忍たま乱太郎」の食堂のおばちゃんが怒っている姿が浮かぶ…。
昨日のこと。
メガネを作りに行った。
諸般の事情で限定的な形状のフレームにせざるを得なかったのだけれど、幸い最寄りのショッピングモールの中の店舗に在庫があったので、そこまで出かけた。
加工待ちの40分程の間、ずーっと昼ご飯で何を食べるかを考えつつお店を食べログで探していた。
なんとなく、名古屋のローカルフードである「あんかけスパゲティ」が食べたくなったが、通っているお気に入りの店まではここから約45分程かかる。
大変腹が減っているので、お気に入りの店まではどうやら我慢できそうにない。
お気に入りの店は諦めて、最寄りの店を探す。
帰宅経路上に興味深いお店もあるのだが、空腹感が強いので大食いしたい。
ということで、自宅に最寄りの「パスタ・デ・ココ」にした。カレーのCoCo壱番屋のグループ店ね。
過去は「2W」か「3W」位を食べていたような気もしたけれど、無事に希望の眼鏡を買うことが出来て気が大きくなっていたのか「トリプル」を頼んでしまった。タブレットでの注文は、分量の注釈がないのでよくわからんかったし…。
トッピングは「パリパリチキン」+「目玉焼き」。
いつもは「ポークピカタ」なのだけれど、それだとただでさえ脂クドいのに、油がいや増して胸焼けするので、たまには違う物にしてみた。
スパイシーなトマト系のトロミあるソースが、炒めたスパゲティに掛かっております。
名古屋人のソウルフードの内の1つ。
スマホをいじくりながら待っていたら、さほど時間がかからずに注文した物が届いた。
比較対象物が無いので上の写真では規模感が分かりづらいけれど、「うわー。やっちゃったわー」と内心思った。3Wとトリプルの違いがよく分からんかったのが敗因やな。
でも、注文しちゃった以上食い切るべきだ。
ほら、「忍たま乱太郎」の食堂のおばちゃんもお怒りだし。
残せば生ゴミが増え、食べ切れば自分の身体の血糖値と脂肪分が増える。どちらにしても良いことばかりではないけれど。
…頑張ろう。
上着も脱いで、無心に食べた。
お腹のベルトも少し緩めて、とにかく食べた。
目玉焼きは崩して、黄身とソースを合わせて食べるべきでしょうが…。
この系列のお店はソースが薄く、そこまでする価値は無いような気がする。
昨年位から身につけたのだけれど、物理的に多量の食物を腹に入れなければならないのならば、咀嚼せずに嚥下するのだ。要は「丸呑み」。
昔、「カレーは飲み物です」と仰られた先人がおられたが、最近、やっとその意味が理解できた気がする。
当然ながら食物が粉砕されずに胃に届くので体には負担が掛かる。胃腸に悪い。くたびれた50過ぎのおっさんのやることでは無いな。
なんとかお残しをせずに、許容範囲内で食べ切ったと思う。
あんかけのソースが少なめなお店に慣れているので、かなりソースが余ってしまった。でも、そんなにウマい訳ではないので、スプーンで掬ってまで平らげる気にはならん。
噛み切った麺の切れ端も拾う気にならんかった。なんか逆流しそうで。
食っておいて言うのもなんだけれど、やっぱりパスタ・デ・ココのスパゲティの麺はウマくないわ。妙な食感であんかけスパゲティには合わん。
よくいわれるけれど「あんかけスパゲティには、極太麺を茹で置きしておいたコシ無しをしっかり炒める」というのが定法だよね。
よく炒めることで麺の外皮に歯応えを生じさせつつ、その内部はコシがなくもにゃっとした感じがあんかけに合うのだろう。
それに対して、パスタ・デ・ココの麺はあんかけスパゲティにしては硬すぎるんだろうな。といって「アルデンテの芯」を感じるような麺でもなく、早茹でで断面全体が均一に硬い不思議な麺。麺自体がウマいわけではないし、炒めても微妙だし。
だからといって、あんかけではなくナポリタンを選ぶと、調理法と相まってボソボソしてて量が食べられないし。
食べ終わって、やっぱりお気に入りの店のヤツが食べたくなった。うーむ。
いや、満腹という意味では満たされたので、決して悪くはないのですけれども…。