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2025年4月15日火曜日

ある意味「餡かけラーメン」なのかも


 ということで、宿願達成。

 岩槻(※)名物の「豆腐ラーメン」、遂に食べることが出来た。

 「岩槻に『豆腐ラーメン』という御当地グルメがある」と知って以来4年間。チャンスを窺っていたけれど、なかなか実現出来ずにいた。
 今回電撃的に岩槻人形博物館に行った際に、「せっかくならば、今回食べに行くか」と思い、決行したと。
 食べられるお店は何軒かあるようだが、「発祥の店」である「食堂 大手門」が評判良かったので、どうせならばそこで食べたいと思っていた。


 岩槻人形博物館での観覧を終えたら午前11時過ぎと、ちょうど良い時間。

 サクッと岩槻人形博物館からさいたま市民会館いわつきまで移動したのだけれど、折からの雪のせいか「食堂 大手門」は空いていて5〜6人のお客さんがいただけだった。

 午前11時から営業開始なので、未だランチ時の前と言うことで空いているというのもあるのだろう。


 30年来「中華料理屋でお昼ご飯食べる時は『チャーラー』が基本」なので、今回も「豆腐ラーメンとチャーハン」とレジでおねえさんに注文。

 「チャーハンは普通ので?」と聞かれたけれど、「そう。普通のサイズで」と返す。「半チャーハンじゃないのか…。よく食うなあコイツ」とでも思われたのだろう。


 糖尿のお薬を飲んで、待つこと暫し。

公共施設感の漂う掛け時計。古臭さが味わい深い。


 自分が車を駐車しようとしていた時に、先に駐車し終えた車から降りたサラリーマンの人がいたのだけれど、どうやら後ろのテーブルに座っている二人組のようだ。スーツ姿からすると外回りの営業の人かしらん。

 そんな二人組のもとに「豆腐ラーメン、お待ちどおさま!」の声と共に豆腐ラーメンが届いたらしい。

 「おー、これが」という、後輩らしき方の声。

 スープ啜っていた方からは「うん。これだ」という声がする。こちらは、少なくとも過去にここの豆腐ラーメンを食べたことがあるのだろう。

 「やさしい味だよなー」という呟きの様な声も聞こえる。うーむ。どんな味なのだろう。待ち遠しい。


 周りの話し声に耳を傾けている内に、まずはチャーハンが到着。

自分で作ると、丸く整形するのが難しいのよね。

 うむ。平均的なチャーハンのようだ。

 して、豆腐ラーメンはいつ頃到着するのだろう?

 先にチャーハンを腹に収めてしまうと、豆腐ラーメンを食べる時に「うわー、お腹いっぱいだわ」となりそうで、手を付けたもんだかちょっと逡巡する。

 「ラーメン待ってると冷めちゃうしな」と思い直して食べ始めたのだけれど、「熱々」というわけではなく「程よいぬるさ」だった。

 到着の早さから考えると、作り貯めてあるヤツを軽く再加熱したのかしら。

 でも、割と美味しかった。


 チャーハンを2・3口食べたところで主役の豆腐ラーメンが到着。

間が悪いわ〜

 おー、確かに麻婆豆腐から豆板醤とかを抜いたっぽい感じの餡が掛かってるわ。

 あくまでも具状の「餡」なので、汁全体にトロミがあるわけではないのか。

 「ラーメンの香り」というよりは、上に載ってるワカメの匂いが強い。試行錯誤の上でたどり着いたワカメなのだろうけれど、何か他の具はなかったのかなとも思う。例えば、白髪ネギとか?


 あんかけの効果で冷めることはなさそうだけれど、麺が延びそうなのでチャーハンを食べるのを止めてラーメンに専念することにする。

 麺は餡の下で塊状になっていた。
 最近「麺を整える」みたいなYouTube動画をたくさん見ていたせいか、「整っていないと、手繰る時に汁が跳ね飛んじゃうよなぁ」と思ってしまった。服に滴を飛ばさないように、レンゲで制御しながら手繰って啜る。

 お。期待していなかったけど、あまり延びていない、ちゃんとした歯ごたえのある麺だ。

具がそぼろ状の時には「穴あきレンゲ」が欲しいっすよね

 麻婆豆腐ラーメンとは違って、豆腐餡とラーメンのお汁とに色の違いがなく、レンゲで掬ってみるとややゲル状の所があったりして、ちょっと面白い。

 豆板醤等の辛み刺激がなく、優しくて食べやすいのが良いね。
 ただ、ちょっと変化に欠ける気もするので、もう少しとろみを強めるか、醤油みを強めるか、ほんの少ししょうがの風味を足すか、などと餡を弄くってみるのも良いのではないかと思った。


 ラーメンを食べた後、再びチャーハンをいただく。
 カップに入ったスープも、まあまあ美味しくいただけたのだけれど、やっぱり豆腐ラーメンのお汁の方がスッキリしていてうまいのでついついそちらを飲みながら食べた。


 15分ほどで全部完食。

ラーメンのスープ、全部飲み干したい気もする。

 美味しかった。

 壁の貼り紙に「食べ終わった食器はワゴンへ置いてからお帰りください。」とあったので、丼やら何やら一式を返納する。


 メニューを見ると、いろいろと気になる食べ物がある。

麺を平打ちに変更してみてもよかったのかも

 かなりのお客さんが頼んでいたのだけれど、「岩槻餃子(刻み生姜)」も食べてみたい。


 「おじいさん」というには未だ若そうだったけれど、いいお年の男性がビール飲みつつ餃子を摘まんで文庫本を読んでいた。そういうのも良いね。
 市民会館の中の食堂とは思えないけど、地域の方からすれば大切な憩いの場所なんだろうね。隠れ家感も強いし。

市民会館自体年代物感があるので、風情がある。

 ガラスの間仕切り壁に貼ってあった「コーヒーフロート」も、なんだか懐かしくて気になる

 また今度「岩槻人形博物館」に来た時に再訪して、いろいろ食べてみることにしよう。


 そういえば、銘菓「時の鐘」も買ったことがない。
 それも次の訪問時の宿題だな。


※:関連する店舗がさいたま市付近に何店かあるそうなので、「岩槻のご当地グルメ」かつ「さいたま市周辺のご当地グルメ」なのかもしれません。