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2025年4月15日火曜日

何も聴かずに、淡々と。

 さいたま市岩槻人形博物館へ行ってきた。
 昨年末の投稿で書いた「雛人形名品展」を観覧するために、一路埼玉県は岩槻まで。

「スーパー地形」の画面スクショです。

 片道450kmほど。本当は長野周りで行きたいところだったが、生憎と気象状況が悪く、降雪や凍結などでリスクが高いと判断して東海道ルートで。
 「ゆるキャン△」のなでしこ父じゃないけれど「静岡の東西の長さに心折れてしまう」ので、東海道ルートは苦手なんだよね…。「走っても走ってもまだ静岡県」-うーむ…。
 雪さえ降っていなければ、清水から甲府方面へ出て秩父方面から岩槻へ進入したいところだけれど、それも出来ないので、おとなしくする。

 下道で静岡まで行ったけれど、このまま行くとラッシュアワー時間帯に道路整備のよくない領域を東北の方角へ進むことになるので、清水インターチェンジから東名高速道路へ上がる。
 東京市場へ黎明に到着するトラック便が集中する時間帯の御殿場→海老名あたりって、これも走りにくくて嫌いなんだけどなあ…。
 でも、今回は雪が降っていたせいか、いつも程ではなく、おとなしめの大型トラックが多くて楽でしたけれど。

 海老名ジャンクションから圏央道へ。関東平野の縁近くを時計回りにくるっと回り、久喜白岡ジャンクションで今度は東北道の上り線へ。
 岩槻へ行く時は、今回のように圏央道で関東圏を迂回し、東北道上りの蓮田サービスエリアで時間調整兼の仮眠をとって、そのままETCインターで下道へ降り、岩槻人形博物館へと向かうことが多い。

 今回もそうしようと、仮眠後、蓮田サービスエリアのETC出口に行ったら、先行して列に並んでいた車が次々とSAに戻っていく。「えー? みんなETCに問題があるの? はえー」とか思っていたら、さにあらず。
 自分の番が来てゲートの手前で停車したら「あー、今回の雪の影響で通信ができず、ETCゲートが通れません。現在、修理の担当者がこちらへ向かっていますので、SA内に戻って復旧を待っていただくか、この先の岩槻インターチェンジで流出してください」と言われて耳を疑った。
 へ? この程度の積雪で不調って、そんな脆弱なシステムなの?
 スピーカーから聞こえてくる釈明の切れ目に、「復旧までにどれくらいかかるんですか?」と尋ねてみたのだけれど、どうやら音声は一方通行でまったく反応なし。

シャバシャバなので、思ったよりは走りやすいです。

 ダメだこりゃと思って、仕方なく本線へ出て岩月インターチェンジで流出する。
 思ったほど渋滞とかはなく、下道も普通に流れていた。やれやれだ。

 一番乗りだったので、まだ人博(にんぱく)の駐車場にはタイヤの跡がない。

タイヤの跡も足跡も当方のものですな

 雪の降った朝、誰も足跡を付けていない雪面を歩いていく時の気持ちよさは、今でも子供のころ同様に感じるが、それと同じベクトルの楽しさを感じるね。

 「シャーベット」というか「下の方が溶けてるかき氷」みたいな雪で、表面のすぐ下は水分の多いべしょべしょ状態。車から降りた一足目で浸水の危機を感じた。そこそこ積もっているので、靴の中に入ってくるのね。防水の靴履いてても、油断するとくるぶしのとこからなだれ込んできそうで、危ない感じ。



 観覧を終えて岩槻を市内を移動する頃には雪から小降りの雨になっていて、路面もほとんど雪はなくなりつつある感じ。
 岩槻市民会館で昼ご飯を食べたのだけれど、敷地に入るスロープの角度がキツく、溶け残った雪でちょっと嫌な感じだったくらいかな。スリップして、前の市道に落ちそうで。


 お昼ご飯のラーメン+チャーハンですっかり満腹になって、心理的にも鷹揚な感じになった。
 あとは、ガソリン入れてゆるゆると帰宅するだけなので、渋滞していようがなんだろうが許せる気分。

 流れの悪い中、信号で止まった時に、ふと「せっかくなら、晩ご飯は浜松餃子にするか。お気に入りの店にも、久しく行ってないし」と思いついたので、そのお店経由で自宅までのルートをカーナビタイムで引かせる。
 提示されたのは、一見、素直に国道16号線を南下していくルートだったので、「厚木から国道246号線に進んで、裾野あたりから高速道路に上がって浜松まで。浜松からは国道23号バイパスで下道かな」と勝手に理解し、指示に従って走っていく。

 断続的な渋滞の中、八王子辺りまで来た時に「この交差点は直進な」という案内が出て「?」となった。「国道16号線は左折なのに? ん?」と思いつつ案内に従って直進すると、西八王子辺りの微妙な丘陵地帯へと進んでいく。
 富士森公園の横を通った時に「あれ? 国道20号線で甲府方面へ行かせようとしているのかしらん? あっちって、冬タイヤ規制が出てるし、甲府から先、個人的には茅野へ出て高遠→飯田→豊田と行きたいけど、いつものそのルートも積雪で厳しそうだけど?」と重ねて不審に思った。
 都道173号線(北野街道)から甲府方面へ行くのならここを直進という交差点(=山王坂交差点)を、左折して南西方面へ進んでいく。
 「あ? もしかして、道志みち(国道413号線)で山中湖まで行って、籠坂峠を越えて須走の方へ。で、その先からは高速道路ってこと? いやー、籠坂峠も雪で厳しいのでは?」と思っていると、津久井湖から、いつもは東向きに道志みちを進んで来て右折する交差点(=青山交差点)を西の方へ右折し、本当に道志みちへ。

 「道志みち、山間の道路だから雪が残ってるんじゃないの?」と危惧したけれど、青野辺りまでの狭路の部分の、森蔭で日の当たりにくそうな所以外はほぼ雪・氷は無く、ガラ空きだったお陰で快適に山中湖まで走行することが出来た。

路面に雪はありませんでした。


富士山見るとテンションが上がりますよね〜

 山中湖から御殿場方面へ抜ける国道138号線の籠坂峠もほぼ雪の影響はなく、激遅の多摩ナンバーの軽四が邪魔なくらいで、快調に走ることが出来た。

 いつも思うんだけど、なぜ「あれ? もしかして自分、交通の流れの邪魔?」と思ったら、路肩に停まって譲らないのかしら? バックミラー気にして無理な運転を続けるくらいなら、そうした方が穏当だと思うのだけれど。こちらも無駄に詰めてくる古いフィットシャトルハイブリッドからずーっと煽り気味に追われてて、「前のタントが居なければなあ」と走っているのだけれど。煽り運転にならないように、シフトダウンしてエンジンブレーキ効かせても、追いついちゃうのは辛いわな。

 須走から富士五湖道路に入るのも先行する軽四と一緒。山坂道から走りやすい道路になったからか、急に速度を上げる前方の軽四。「広い道・平らな道で速いのは当たり前なんだよなあ」と。
 多摩ナンバーだから東京方面へ帰るのなら高速道路に乗るんだろうけれど、新東名の新御殿場インターチェンジからは直接東京方面には進めないので、インターへの分岐で軽四とは分かれた。この先、でも、ここまで道志みち走って西に来たということは、何か用事があって静岡方面へ行くのかもしれんなあ。


 新御殿場インターからは新東名で淡々と西へ向かう。
 カーナビタイムのルートを見ると島田金谷ICで下道へ降りて浜松まで行かせようとしているようだ。
 夕方のラッシュアワーに下道走って行くのは辛いので、なるべく浜松市街に近いインターまで行きたい。本当は東名道の浜松西で流出するのが良いのだけれど、東名は清水から焼津辺りで流れが悪いのか、名古屋までの所要時間が30分以上違うので選び辛い。市街からは離れるけれど、このまま新東名で浜松浜北インターチェンジまで行くことにする。
肉眼で見るともっと感動的な夕日でしたけれどねえ

 邪魔な大型トラックを交わしながら進んで行くと、思いの外スムースに浜松浜北インターチェンジまで来られた。
 インターを降りると国道152号線で浜松市街中心部へ向かうのだけれど、日中でも流れがあまりよろしくないので、ラッシュアワーの今は尚更流れがよろしくない。いろんな道路と交差しながらなのだけれど、都心部の整備された道路と違って乱雑な感じで、交差点毎に時間的なロスが蓄積されていく。だからこそ、本当ならば東名の浜松西で降りたかったんだよね。

 浜松市内を南下するために約1時間。
 最後に裏道も走ったりしてやっとたどり着いた目的の餃子屋さんは、お休みでしたとさ…。
 嫌な予感は無くはなかったのだけれど、それにしても、まさか火・水曜の連休制とは…。
 すっかり餃子の口になっていたので食べログで近所の餃子屋さんを探してたどり着くも、そこもお休み(帰宅後に調べたら、昼のみの営業らしい)…。
 こんなことなら浜松浜北インターチェンジ近くの「石松ぎょうざ」にでも寄ればよかった…。お気に入りの店にこだわったばかりに、結局、目的は果たせないとは……。

 豊橋市街地に、元職場の後輩君が教えてくれた良い餃子屋さんもあるのだけれど、国道1号浜名バイパスで頑張っても、閉店時刻に微妙に余裕が無い。
 諦めて帰宅することにする。名古屋に入ったら、回転寿司にでも寄るかと考えながら、国道1号浜名バイパスを快走。いつもより早く豊橋市の東端に入った。

 ここから先は「名豊道路」と呼ばれる「国道23号線の一連のバイパス群」を走って行く。
 途中の蒲郡インター〜豊川為当インター間が未開通だったのだけれど、先日その区間も遂に開通した。
 これで名古屋市緑区の折戸交差点↔浜松市中央区の篠原東交差点までが、全線高架で信号交差点無しという準高速道路的なルートとして結ばれることに。
 行きもこのルートを走ったのだけれど、確かに楽だった。所要時間的に早いかどうかは微妙で、交通集中のためか、昼間などは思ったよりも時間短縮出来ていないそうだ。
 行きは午後10時頃だったので、交通量もそれほど多くはなく快調だったのだけれど、帰りの西行きは午後8時台ということで乗用車も多いし、大型トラックも多く、それ程快適ではなかった。
 間違いなく交通量が多く価値の高い道路なのだから、暫定2車線でなく4車線で整備をすれば良いと思うのだけれど。西尾東インターまでは我慢しながらジリジリと進んで行く。
 片側2車線となる西尾東インターからは完全に高速道路並。ここから先は勝手知ったる区間なので、激走する。
 無心に運転していたら、家で酒を飲みたくなった。回転寿司に寄るのではなく牛丼を買って帰って、つまみにして酒を飲むことにしよう。
 「それならば、このインターでバイパス群から離脱するかな」と考えて国道23号線の大高インターで流出。すき家で牛丼と唐揚げ買って帰宅。缶酎ハイ1本飲んで早々に爆睡した。


 こうして、全行程約890km、約24時間の日帰り旅が終わった。
 いつもならば、何か音楽やラジオ番組を聞きながら走ることが多いのだけれど、そういえば今回は全行程において一切そういうものを聞いていない。

 昨年末の岡山日帰り旅以来、ひさしぶりの車での長距離走行だったので、なんとなく高揚していたのかもしれない。
 この冬は、今回の荒天もそうだったけれど、思いの外雪が多くて、行動が制限された。
 スタッドレスタイヤを買うかどうか悩んでいる内に、この時期になってしまったし。

 季節が変わってもうすぐ本格的な春になると、毎年の桜を見に行く旅の時期になる。
 今年はいつもの弘前公園に加えて、福島はじめ東北の桜を眺めていくつもりでいる。
 それまでの間に、いよいよ走行距離が17万キロ台に突入した愛車の整備をちょこちょこしていこうか。