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2020年12月26日土曜日

「リプレイゲイン様々」な、お出かけ音楽再生環境


 通勤の行き帰りに音楽を聞いておられる方も多いと思います。
 お気に入りの音楽を聴くと、やる気が出たり、疲れが癒されたりして、良いですよね。

 かく申す私も、朝な夕なにお気に入りの音楽を聴きながらバスに揺られております。


 ところで、こんなことありませんか?
 「ある曲を聴くのにちょうどよくなるように音量(ボリューム)を合わせたら、他の曲に変わった途端音が大きくなったり、逆に小さくなったりして、聞きづらい」って。

 イヤホン等に音量調節用のボリュームが付いていたとしても、例えば一曲毎にいちいち調整するとなると、面倒で仕方がないですよねえ。

 私もつい最近まで「めんどくさいなー」と思いつつも、爆音で周囲の人達に迷惑掛けたくないし、小さな音で聞き取りにくくなるのも嫌だしで、チマチマと都度調節を繰り返しておりました。

 普段の通勤時に限らず、車を運転する時にも、スマホをカーステレオに接続して音楽を聞くのですが、この時にも音量調節をしなければならないんですよね。それでは運転に集中出来ないので、危ないし。


 ということで、あまりにも面倒臭くなったので、ついに改善に取り組むことにしました。
 うん、「必要は発明の母」ですねえ

 といっても、私が何か画期的な方法を編み出した訳ではありません。
 この「音量調節めんどくさい問題」は多くの人を悩ませているので、それに対応して頭の良い人が、対応する仕組みを作ってくれているので、それを導入したのです。


 「リプレイゲイン」という考え方がそれです。
 ある1曲の音楽データには、当然、音量の最大値があります。激しく大きな音の鳴る曲なら最大値は大きな値になるし、静かな曲なら小さくなります。
 一定の基準となる音量の値を定めて、それよりも大きな最大値の曲なら音量を小さく、小さな曲ならば音量を大きくなるように調整して、どの曲を聞くときにもあまり差が出ないようにする訳です。

 仕組み上、一曲毎に最大値を調べて、その情報を曲のデータファイルに書き込んでおかなければならないのですが、それに必要な作業量を考えると、なかなか実行するのが躊躇われていたのです。


 案ずるより産むが易しといいますが、必要なツールを適切に使えば、サクッと作業を行うことが出来るんですねえ。
 今回の場合、パソコン上で「Foober2000」というソフトを使うことで手軽に実現できました。

 ウチは、CDから抽出した音楽データを、疑似的にハイレゾ相当に後処理し、最終的には「FLAC形式」というデータに変換しています。

 そのFLACファイルをまとめてFoober2000にドラッグアンドドロップし、リスト内で選択した後、ツールバーから「リプレイゲイン」→「トラックゲイン」と選んで実行してやれば、しばしの後に、一曲毎の音量の最大値(=トラックゲイン)が各ファイルに書き込まれます。

 トラックゲインが書き込まれたFLACファイルを、スマホのmicroSDカード等に書き込んで、リプレイゲインに対応した音楽プレーヤーで再生してやれば、音量調節をさほどしなくてすむ、再生環境が実現します。


 私の場合、ここ最近は「musicolet」というアプリをAndroidスマホで使っていました。

いつものように後処理で色を濃いめにしています。
実際に聴いている時は、もっとあっさりです。

プレイリスト画面で、ジャケットアートのサムネイルが表示されたり。
こっちの方が、使っていて楽しいんですけどね…。


 でも、残念ながらリプレイゲインに対応していませんでした。
 そこで、リプレイゲインに対応している「HF Player」を使うことに。

再生画面だとあまり違いはありません。
でも、プレイリスト画面にはアルバムアートのサムネイルはありません。

プレイリスト画面のアルバムアート表示はありませんが…。
代わりに「HF Player」には歌詞表示機能があるのです!

 もともとハイレゾ対応の際に「HF player」を導入していたのですが、より使いやすいということで「musicolet」に変えていたんですよね。なので、結局、元のアプリに戻ってきたというわけです。

 オーディオ専門の方からは、「良い音で聴きたい」とかいってるくせに、リプレイゲインとか、なにへたれてるんだよ」とか言われそうですが、やはり便利さには勝てません。

 そもそも、通勤時に適当なイヤホンで聴く時に、「『良い音』とは、一体どうなのか。追求することに意義があるのか」とも思いますからね。

 ほどほどで良いのです。
 無駄に動きたくないというのが、根本なので。