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2024年10月19日土曜日

ユニクロおじさんの誕生@上湧別


 先日誕生日を迎え、また1つ歳をとった。
 まあ、まだ「アラフィフ」側なので、安心だけれど。
 これまでは、当たり前のように「歳をとるというのは『成長』だ」と思っていたのだけれど、五十代にもなると、成長などではなく劣化・老化なのだなと思う。
 これまで大丈夫だったことがダメになり、出来ていたことが出来なくなる。毎日、新たなる自分の劣化を味わい始めたところである。


 さて、もともと、服には興味も関心もあまりなかった。裸では生きられないから服を着ているだけで、なので、デザインとかよりも、「吸湿速乾」とか「保温性能が高い」「風を通しにくい」等々、機能・性能を重視している。
 そんなタイプの人間にとって、UNIQLOは案外興味深い製品が多く、気になる存在だ。
 エアリズムやヒートテック等、インナーはこれまでもちょこちょこ買って着ていたし、フリースのジャケットも、高価な他のメーカー・ブランドのものよりも気を使わなくて済む分、長年愛用している、

 それに、旅先で手軽に「いつもの衣料」が買えるというのも良いところだ。そこそこの規模の町には、UNIQLOの店舗があることが多く、いつも着ているインナーと同じ物が買えるのは便利でいい。
 
 今、北海道周遊の車中泊旅の真っ只中なのだけれど、自宅付近ではスケジュール的に間に合わなかったので、通販した品物を途中のお店で受け取りしたし、別途、足らなくなったTシャツを買ったりもした。
 
 足らなくなって困ったと言えば、下着とズボンだ。
 慌てて出発したこともあって、下着とズボンが着替え1回分と最低限度しかなく、「どうしたもんか」と。
 店舗受け取りした時に、イオンモール盛岡南店の店内で見かけたら安くなっていたので「エアリズムメッシュシームレスボクサーブリーフ/前閉じ」を何枚か買った。
 不摂生な生活をしてきたので、当方、樽体型のため、普通のサイズの既製品ズボンはフィットせず、選べなかった。しかし、最近は加齢と伴にサイズが小さくなってきており、伸縮性のあるタイプのズボンならば履けなくもない気がして、一般店にある最大のサイズの物を買ってみた。「サイズが合わなくて失敗したとしても、まあ、さらに年取って痩せてから履けばいいか」と思えたし。
 ということで、期間限定で安くなっていた「ウルトラストレッチドライEXジョガーパンツ」のXLを、通りかかったフレスポ中標津店で買った。


 さて、その後道内をふらふらし、すっかり髭も延びたので、髭を剃ってさっぱりすべく、風呂に入ろうと道内ではお気に入りダントツ1位の「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯(「北の道の駅」の紹介ページ)」にやって来た。

昨夜の内に撮影しておいたものです。写っているのはレストランの部分。

 着替えを手提げ袋に入れて、車を降りる。
 「大人一回650円はちとお高い。500円だと嬉しいな」とは思うけれど、慈善事業でやっているのではなく、施設を維持し人を雇用するための利益を出さなければならないのだから、まぁこんなものなのだろう。おかげで、開業以来結構年月が経っているのに、手入れが行き届いていて綺麗だし、スタッフも親切だ。納得、納得。
 
 いざ、入浴。
 
 難しいことは分からんけれど、ここのお湯は浴槽につかると肌がなんとなくぬるぬるする。
 他にも同じような性質の温泉はあるのだろうけれど、個人的にはここのお湯が1番好きだ。天然由来の温泉の場合、「全く同じ」ものは無く、そもそも、他で「この湯」には入れないけれど。
 
 営業開始から早々の時刻ということもあって、洗い場もガラガラ。のんびりと心ゆくまで髭を剃り、洗髪をする。
 ここは、洗い場周りのまとめ方(鏡の位置、棚の高さ・幅、床から1段上に洗面器を置ける棚がある、排水溝も適切・仕切り板もちゃんとしている。カランもシンプルで扱いやすい。床の水勾配がちょっと緩いのだけが、やや気になるくらい)が上手く、何をするのも楽ちんでいい。
 すっきりしたあとは、数日間の運転の疲れを癒すべく、いつもより長めに湯舟に浸かる。
 肌のぬるぬる感を楽しみながら、ゆるゆると。
 滅多に来られる所でもないしねえ。
 心なしか、ここ半年以上悩まされている五十肩も楽な気がしないでもない。

 ほかほかに温まって、脱衣室に戻る。
 ロッカーの扉を開け、体の隅々まで乾いたタオルで拭きながら、着替えを取り出して順番に服を着ていく。
 パンツはUNIQLO。インナーシャツはUNIQLO。その上のロングTシャツもUNIQLO。ズボンは買ったばかりのUNIQLO。
 靴下はUNIQLOのものではないけれど、それ以外はUNIQLOの衣料を身に付けている。
 ドライヤーで髪を乾かそうと洗面台の鏡を見たら、上から下まで全部UNIQLOでまとまったおじさんが写っていた。
 うん、なるほど。「ユニクロおじさん」爆誕だ。
 そういえば最後に羽織るウィンドブレーカーもUNIQLOだな。完璧だ。

 
 まぁ、いい年になったのだから、そろそろそれなりの服を着たほうがいいのかもしれないけれど、怪しいおじさんには、こういうのでも十分である。

 天気予報によると、今夜の北海道は大荒れなのだとか。道央以北では初雪になるかもしれないそうだ。
 今夜、どこで寝るかはまだ決めていないけれど、愛用のUNIQLOのフリースに、UNIQLOのウィンドブレーカーを着込んで、暖かくして眠ることにしよう。
 足元の寒さ対策は、使い捨てカイロとブランケットかねえ。


〈余談〉
 昨日の夕方、チューリップの湯について、晩ごはんを食べようとして、駐車場にクルマを止めてレストランへ向かって歩いていたら、どこかで聞いたような大声が聞こえてきた。

 この道の駅には隣接して鉄道資料館と旧中湧別駅の遺構の一部があり、ちょっとした施設になっている。

 それを見て「おいおいおいおい、聞いてないよ、こんな施設があるなんて。ちょっとちょっとすごいじゃないの〜」等と話しているようだ。直接顔を見た訳ではないのだけれど、「あれだ、こりゃあの人だわ」と脳内に答えを得た。タレントの石原良純氏だ。横にいるのはマネージャーさんなのかな。それにしても、氏は結構背が高くてがっちりしてるのね。
 建物の入口で一緒になり、私はロビーでチラシやパンフレットを集めていたのだけれど、彼らは入浴施設の受付のところで「おー、温泉かあ。良いねえ。でもなあ、これから講演会なのに、一風呂って訳にもいかないし…。明日は10時からやってるの? じゃ、明日、帰る前にでも来るか」等と話していた。

 レストランの17時からの営業開始には少し早かったので、駐車場の車へ戻って調べてみたら、なるほど「令和6年度第48回湧別町民大学」の第3回目の講師として石原氏が招かれており、「石原良純流人生の楽しみ方 」という演題で講演するのだそうだ。
 本人さんを知っている訳ではないけれど、この人は屈託のなさそうな所に好感が持てて、嫌いではない。
 講演会には町外の人でも参加できるそうなのだけれど、事前の申し込みが必要とのこと。空きさえあれば飛び入りでも見させてもらえそうだけれど、どうだったんだろうか。どんな楽しいお話が聞けたのか、ちょっと気になるところである。

 知ってたら、絶対に申し込みしたんだけどなあ。いつ、どこに立ち寄るか決めてない、気まぐれ車中泊旅行ではどうしょうもないやね。

2024年9月13日金曜日

1年寝かせた「瑠璃の宝石」の話


 わ~い、5巻が出たぞっと。

 ということで、「瑠璃の宝石」待望の5巻配信記念に、昨年の今頃、4巻が出た際に下書きしていた内容をサルベージ。

瑠璃ちゃんの表情にピントを合わせてます。加工ですけど…。

 明日からの三連休。
 まだまだ残暑が厳しいので、お外に出かける気はさらさら無い。まあ、毎日が日曜日だしね。

 エアコン効かせた部屋で、のんびりと5巻を堪能することにします。
 きっと、5巻を読んだら遡って最初から読み返したくなるはずだから、いっそのこと、1巻から通して読むとしましょうか。

 5巻を読んだ感想は、また今度。

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 やっと4巻が配信された。
 連載が遅い作品だと、単行本の刊行ペースが遅いのは致し方ない。
 本作「瑠璃の宝石」も、概ね1年に1冊ペース。

 第1巻2020年10月
 第2巻2021年8月
 第3巻2022年10月
 第4巻2023年8月

 まあ、練りこまれた内容もそうだし、描き込み密度が高いので致し方ないか。

 第1巻のKindle版を買ったのが2020年11月23日。
 わりと発売日から時間を経ずに買っている。
 きっと直前に買った何かからのサジェストだったのだろうけれど、具体的には思い出せない。


コレクションビューでまとめて表示しております。

 その後は各巻配信日前に予約購入しているくらいにお気に入りのシリーズとなったので、今となっては「この本はいかが?」という提案は有り難かったことになる。
 まあ、それもAmazonの商売だけれども…。


 既刊の単行本版に収められているのを、あまりネタバレせずに書くのは難しいけれど、だいたい以下のような感じだ。

 1巻は、「自力で宝石を手に入れれば良いんじゃね?」と思い至った主人公・瑠璃(るり)の暴走から始まり、良き先達である大学院生・凪(なぎ)に導かれて少しずつ鉱物採集に惹かれていく過程を描く。

 2巻では「サファイアの産地を自分で見つけたい」という瑠璃の願望実現のための、「地味な活動」が丁寧に描かれていく。
 この巻では、もう一人の先達である大学生・伊万里(いまり)が登場し、学究としてかなり先を行く凪と、多少鉱物に興味を持つものの普通の女子高生である瑠璃との間を補う役割を担う。

 3巻では、「シーグラス(ガラスが海の波などの影響で変化したもの)」を希少な宝石と勘違いした瑠璃の一騒ぎから、以降でライバル(というよりは同好の士)的存在となる同級生・瀬戸が登場。
 後半では2巻で探求したサファイアの産地の「過去」をめぐる物語が展開する。

 現時点で最新の4巻は、3巻の最後で予告されていた、瑠璃・凪・伊万里・瀬戸たちの夏休みの鉱物採集旅行が語られる。
 「石の研究者になる」という確固たる希望を持つ瀬戸に対して、そこまではっきりとは考えていなかった瑠璃だけれど、瀬戸が「凪・伊万里(=研究者達)の世界」に属するイメージを浮かべた時に胸中に現れたモヤッとした想いから、そしてトパーズ採取の現場で知らないおじさんからかけられた一言から、瑠璃のこれからの進路について薄っすらと示される。


 「綺麗なものが好き」という感情が根本にある瑠璃は、理屈ではなく感情・行動が優先するタイプ。なので、瑠璃は「感覚」で綺麗なものを求めていく。
 1巻では欲望に忠実で、時には禁止されていることをもしようとするのだけれど、凪の導きで知らず知らずの内に「科学的なものの見方」を身に着けていき、「感覚」+「理屈」で動き始める。

 私的には、2巻での「サファイアの産地探求」の過程が丁寧にロジカルに描かれていて、だから結果に納得できてとても気に入っている。
 地味な調査(多少なりとも効率化しつつ)を積み重ねて足元を固め、現地ではこれまでに得た知識とデータから狙いを定めて成果を追求していく。 
 科学研究の真髄・醍醐味をわかりやすく伝えてくれる、佳編だと思う。
 単行本における各話の扉絵が、その回の内容を踏まえたジオラマ風のものになっているのも芸が細かくって楽しい。

 「サファイアの産地探求編」の総まとめとなる3巻収録の第18話「サファイアのゆりかご」は、「綺麗なものが好き」の、「その先」を導く物語。
 「このサファイアは、どうしてココにあるのか」を知りたくなった瑠璃が、凪不在の中、伊万里・瀬戸と共に現場での調査と想像力を基にして、長い時間をかけて繰り広げられてきた地球のダイナミックな活動の一端を垣間見る。 
 2巻(190〜192P.)で「ナギさんはなんでちょっと見ただけですぐにわかるのかなぁ」と思っていたのに、とうとう同じような境地にたどり着いたのだ(感覚としてだけれど)。
 「ずっと見ていたからだよ」という凪の言葉通りで、単にサファイアを見つけて終わりではなく、心のどこかに「どうして?」を持ちながら鉱物を見続けて来たからだろう。

 繰り返しになるが、この「サファイア探求編」は本当によくまとまっていると思う。産地の地元の伝承とも絡められていて、完璧だ。
 私も、いささかながら地学を愛好するものなのだけれど、他の図書等ではなかなか実感しづらかった地中でのマグマの挙動等が、漫画だからこそ出来るイメージ化の力で、「そういうことか」と感じることが出来た。
 漫画と地学・地理学ってきっと相性がいいんだろうな。本作以外にも、この分野の作品が続くことを願いたい。難しいけど…。


 Amazonのレビューでも散見するのだけれど、最初の頃にちょくちょくあったサービスシーンは、本当は不要だろう。
 瑠璃のそういうシーンを見て興奮するのは、何か筋が違う気がする。

 せっかくの好内容なのだから、そういった所を整えて動画工房あたりの製作でアニメ化したりしないもんですかね。「放課後ていぼう日誌」のように。
 「宙のまにまに」とか「恋する小惑星」のような、ライト寄りな感じではなく、ガチな科学系女子高生ものとして。
 まあ、でも、きらら系の1作である「恋する小惑星」も営業成績的にはパッとしないから、ガチな科学系女子高生ものでは爆発なのでしょうけれど。


 連載誌「ハルタ」は構成が複雑。
 毎号載るのと、年6回載るグループとに分かれ、後者は更に2つに分かれる。
 「瑠璃の宝石」は年6回載るグループということもあってか、単行本はおよそ1年に1冊ペース。
 今回、4巻を読めたのは嬉しいことだけれど、次の5巻は、また約1年後なのよね。
 瑠璃が高校のどの学年なのかは明確には明かされないけれど、進路のことに関連して、今後、瀬戸と勉強会をする話から考えれば2年生っぽい。子供っぽい思考を考慮すると1年生と思えなくもないけれど、1年ではそれほど進路のことが身に迫って来ないだろうし。
 そう考えると、瑠璃の進学が多分作品の区切りとなるのだろう。
 瑠璃・瀬戸共に前芝大学に合格して、凪(博士課程か、大学の講師やってるかも)・伊万里(修士を終える頃?)たちと笑ってるくらいで終わるのかしらん。
 となると、あと1〜2年のお付き合いかな。
 長いような短いような…。
 単行本が2冊出て、「全6巻完結」かなあ。

 個人的に好みの作品は1年1冊ペースのものが多く、「ふらいんぐ・うぃっち」も「ハクメイとミコチ」も、単行本のお楽しみは概ね1年おき。
 週間誌掲載の作品の単行本がガンガン刊行されるのを追いかけるのも辛いけれど、1年待たされるのも辛いものがある。なかなか、難しいねえ。
 「ふらいんぐ・ういっち」なんて、物語の進み具合考えると、あと20年くらい必要な気もするけど、20年経つと私は古希超えてるもんね…。(^_^;

 さて、そろそろ最新刊を期待したいのは同じく「ハルタ」で連載の「山を渡る -三多摩大岳部録-」かな。
 前巻の刊行からそろそろ1年。単行本で「夏休み北アルプス大遠征」編が読みたいところである。

2024年9月6日金曜日

じわじわ来る 「きみの色」


 台風一過の本日(9月2日)、予定通り2回目を鑑賞。

 上映開始時刻の配置が今一つなので、朝一の回で見たのだけれど、観客数は10名位。まあ、月曜日の朝から映画見に来るような客は限られますからね…。
 今週金曜日から観客数が見込めそうな作品が掛かるので、シネコンで2番目に大きいシアターを使えるのも、この木曜日(9月5日)までかな。
 それもあるので、今日、観に来たのですけれど。

この絵を反転したのがコミカライズの表紙。同じにはしたくなかったということ?

 いつも書いているように、「映画は2回目が1番鑑賞しやすい」です。本作もそうでした。
 1回目では拾えなかったこととかを含めて、腑に落ちました。


 今回はストーリーに関わる記載があるので、映画未見の方はご覧にならないことをおすすめしておきます。
 ま、たいした話ではないとは思いますが。
 所詮は、私個人の妄言と戯言ですし。

 あと、記事長いです…。

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 主人公3人の中でもメインである「日暮トツ子」は、「共感覚」と呼ばれる感覚能力を持っているのでしょう。「音」に色を感じる延長線で、「人」に対しても色を感じると。

 冒頭、寮の食堂での朝食のシーンで、自分以外の人達に「色」を感じることを示すところがあるのですが、その際には1人の人に対して複数の色が着いている様に捉えています。
 「人の色」について、トツ子が「綺麗」と感じるのは複数の色が混じった「混色」ではなく、特定の色だけの「純色」に近いもののようです。
 多くの色を含んでいる人にはちょっと近寄りがたさを感じているのかな。
 そういえば、寮で同室の3人−森の三姉妹−は、トツ子に対してフラットに接してくれているからか仲が良くてトツ子からの評価も高いのですが、湛えている色の数が少なめな気がします。

 「色数」の多寡以外にも、どうやら「人柄」と「色の寒・暖」は対応しているようで、主人公3人の内の1人で、最初に綺麗と感じて惹かれた同級生「作永きみ」は「青」と捉えてます。ピュアで潔癖・クールなところを「青」と感じたのかな。
 もう1人の「影平ルイ」に対しては「緑」。これは、控えめで、周囲に対して気配り出来つつ、芯の強さも併せ持つ人柄を「緑」と感じたのでしょうか。

 物語の最終盤まで自分自身の色は「分からないの」と語っていたトツ子。
 最後に、ついに「赤」と捉えます。
 ここまで物語を見てきて、「トツ子の取った行動で、人を結び付け、悩んでいた状態に対して心温めて、知らず知らずの内に次に向けて心の持ちようを変えていった」ことから「温もり」「励まし」「熱」に繋がる「赤」なのかなと思いました。
 ボンヤリしているように見えて、実は1番的確に「人」を捉え、自分にも他人にも真摯に接するのがトツ子なんだと思います。あと、純粋に綺麗なものが好きなんだろうな。本当に良い子。
 でも、「他人とは何かが違う」「他の人には出来ることが、自分は上手く出来ない」ということ、そして自分の色が分からないことも含めて、何処かに悩みを抱えています。その悩みは、自分自身でしか解決出来ないのが、ちょっと辛いかな。

 主人公3人の内の2人目は「作永きみ」。
 外部・他人からの評価は高く、いわゆる「よい子」なのですが、自分自身としては「そうじゃない」という想いを強く持っている子。
 兄と2人で実の親ではなく祖母に育てられているということから、何か家庭事情的に背負っているものがあり、それもあって、「よい子」を演じてきたことに、悩んでいるのでしょうか。
 そんな思いもあって、逃げ出すように学校を辞めてしまうのですが、同じ女子校に通っていた祖母の悲しみを思うとなかなか「学校を辞めてしまったこと」を祖母に告げられず、苦しんでもいます。
 「動きたくても動けない」「何をしたらいいのだろう」「どうしたらいいのだろう」―闇とまではいかないにしても、薄暗闇の中で、ちょっと途方に暮れている―そんな風に感じます。
 エレキギターはなんとなく、心の隙間を埋め、悩みを絞り出すように始めたのでしょうか。 
 そして彼女がバイトしていた古書店「しろねこ堂」で主人公3人が出会った時から、物語が大きく動き出します。

 主人公3人の最後の1人は「影平ルイ」。
 唯一の男の子。作中、チラッと映る家族の写真からすると、母子家庭で、兄がいるようですが、その兄は家業の医院を継がず不在のようです。
 結果的に親の期待、また地域社会からの期待を背負わされてしまっている状況で、だけど、それをよく理解して、期待に応えるように努力をしている子です。学業の成績も良いようで、秀才タイプですね。
 そんな頑張っているルイ君の精神的な支えは「音楽」で、演奏も作・編曲もこなすという凄い子です。
 ただ作中で「友達が出来たんだ」というセリフがあること、また、他人との距離の取り方や接し方に、やや違和感があることからすると、人間関係的にはナイーブなところがあるようです。
 そこの所が、個人的には少し嫌に感じてしまい、ちょっとだけ「ルイくん、ちょっと気持ち悪いような…」と思ってしまいましたが。
 「自分の本当にやりたいこと」「周囲から望まれ期待されていること」との板挟み。流されるままではなく、自分の意志を示さないと状況は変わらないけれど、誰も傷付けず、上手くやるにはどうしたらいいんだろう。


 3人が、それぞれ抱えている、自分自身でどうにかしなければならない、でも、ちょっと踏み出せずにいる「悩み」「重荷」「負担感」から解放してくれたのが「音楽」ということになるのでしょう。

 3人だけではなく、いろんな人が持っている「抱えている想い」が音楽の力によって、緩和されるということを、3人のライブの時の体育館のシーンで描いているのかな。
 抑圧する側のシスター達や校長までもが、「水金地火木土天アーメン」のフレーズに乗って楽しげに踊っているところは、そんな感じがします。
 日吉子先生までもが、普段は秘めている熱い感情を外に出しますからね。

 そうして、主人公3人は、まだ漠然としてはいる感じもしますが、何かを決めて、何かを掴んで、これからの「明る目な方向」へと進み始めることが出来たように思います。

 妄想するのならば、きみちゃんと類くんは将来結ばれて島の医院を継ぐ。作中、2人の色が混ざり合うイメージが出てくるし、本編ラストの「また、すぐ会えるでしょ」というきみちゃんのセリフからもそんな気がします。
 トツ子ちゃんは、日吉子先生のように学園のシスターかな。日吉子先生の「色」に近いトツ子ちゃんの「色」から考えると、「人の心を温める」そんなお仕事になるのかなと。


 今時の子達を描いたにしては綺麗すぎる気もしますが、まあ、こういう作品も有っても良いのかなと思います。
 響く人にはすぐに響くし、じっくりと観ている内に「ああ」と思う人も多いと思います。そういう意味で、「じわじわ来る」映画ですかね。
 刺激の少ない「淡い映画」なので、合わない人には合わないでしょうけれど。

 私も、初見時は正直想像していた内容とは異なったので「? なんかイマイチ?」と思ったのですが、再見して改めて考えてみると、腑に落ちる良い作品だと思いました。


 ただ、やはり気になるのは興行かな。「ガツンと来る」映画は、その分かりやすさから成績は良いんですよね。
 山田監督の映画をこの先もっともっと観たいので、本作の興行成績が振るうことを切に願うところですね。
 まあ、名古屋は市場規模も小さいし、関東ならば客の入りも大丈夫なのでしょうけれど。きっと。
 東宝系だとかなりの数の映画館で掛かってるし。
 いつものシネコンは松竹系だから。


【投稿前に追記】
 週が変わった今日(9月6日)から、想像どおりシアターが変更になりました。332席→124席。折り込み済みなのでしょうが、ちょっとさみしいところです。

 あと、9月4日付で公開されたアニメイトタイムズの記事(『きみの色』で伝えたい、山田尚子監督が描いたメッセージ【インタビュー】)で、山田監督に単刀直入にインタビューしてるものがありますね。
 「作品を観た者の思ったこと」と、「監督の考えていたこと」との、ある種の突き合わせが出来ます。
 作品への理解・解釈は各々の心の中の問題なので、何が正解という訳ではありませんが。
 参考に読んでみるのもよいと思います。

 インタビューって、インタビュアーの知識や能力に依拠していて、引き出されるものの質がそこで決まってしまいます。そこには、要注意ですが。
 このインタビューは、なかなか良いところを突いてると思います。

 「言葉」の話、「文字の重みの変化」「ライフスタイルの変化」とか、なるほどと思える内容でした。

 公式サイトに抜粋が出てる「企画書」の内容も参考になります。
 そういえば、同じ東宝配給の「すずめの戸締まり」の来場者特典の「新海本」には、もう少し多めに抜粋されていた企画書が収録されていましたね。本当は内緒の資料なのでしょうが、作品の根幹に関わるので読むと興味深いです。どこかの出版社が、「ヒット作の企画書を読み解く」とかって出してくれないかしら。

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 重箱の隅をつつきます。

 大切な役どころの日吉子先生を、新垣結衣が演じています。概ね、上手いとは思うのですが、もうちょっとだけ、感情を声に込められるともっと良いのにと。もったいない。
 生徒と接触するシスターという役割上、抑制するのは大切なのですが、ちょっとフラットすぎる気がしないでもないです。
 まあ、だからこそ、「聖バレンタイン祭」のライブの途中で、体育館からそっと抜け出して踊る姿が映えるのかもしれませんが。
 そういえば、色だけじゃなく、踊りという点でも、トツ子と日吉子は似ているかな。
 そもそも、日吉子が使っていた寮のベッドを後輩のトツ子が使っているというところも、宿命を感じます。

 
 所々で挿入される「鳥のカット」。
 山田監督らしさを感じました。
 羽数であったり、仕草であったりが、その場面に対応したものになっていて、興味深いです。Blu-ray出たら、もう少し細かく見てみたいと思ってます。


 トツ子ときみちゃんが、初めてルイ君の住む島に向かうシーンの冒頭。
 まるで緑色の鳥が画面右から左に横切るようにすーっと線が描かれ、それが島の稜線の形になるところ。
 「ほーっ「」と思いました。
 ここも、山田監督らしさでしょうか。


 メリハリのある、パキッとしたキャラ絵が好みといえば好みなので(だから「ぼっち・ざ・ろっく!」は絵的にも好き)、ちょっと本作のキャラクター達は馴染めなかった。特に日吉子先生の目の周りは、最後までゾワッとしました。
 ちょっとふんわり・ぼんやりしたキャラ絵の方が、「アニメ・アニメ」せず、本作のテーマには合うのでしょうけれど…。
 「平家物語」は、まあ、しゃあない。ああいうお話だから。それに、「犬王」との関連もあるのだろうし。


 雪のために島から帰れなくなった2人が旧教会で「合宿」しているところで、付き添うルイ君が「ラジカセ」を弄くって気象情報を聞こうとするのですが、「ラジカセのロッドアンテナをあれこれ捻くっている内に、どこかのラジオ局にチューニングが合う(←バレエ「ジゼル」が聞こえてくるとこ)」というのは、ダメだと思います。そんな馬鹿な。チューニングダイヤルを回そうよ。
 あれは、今は亡き三洋電機(SANYO)のテレコ(※)である「U4」シリーズをモチーフにしたと思われるのですが、カセットテープを入れる部分に「MP3」らしき記載が見えるし、AMラジオの周波数表記が「5.3」等となっているようなので、もしかしたらオマージュ商品(例えば「SANSUI Bluetooth搭載ラジカセ【USB/SDカードMP3再生対応】 SCR-B2」)を使っているのかもしれません。SANSUIのロゴマークの潰れ方が、イメージに近いし。
 古さを出すにしても、現役高校3年生のルイ君が1980年代の当時物を使っているのは、ちと考えづらいですからね。
 「それにしても、ちゃんとチューニングダイヤルを回そうよ」と、80年代に家電少年だったオッサンは思うのです。


 記事をまとめてて、さっき公式サイトのキャラクター紹介を見ていたら、トツ子ちゃんのとこに「全寮制の学校に通う」とあったのですが、あれ? きみちゃんは自宅から通ってますよね? それに、路面電車の中でもチラホラと同校の制服を着た子を見ますね。ま、後者は寮⇔学校の行き帰りかもしれませんが。


 公式サイトを見ていて、「うーん…」と思ったのは「かぎ括弧の使い分け」。
 どうやら映画以外の何らかの作品を表す時に「かぎ括弧(=「」)」を使い、映画作品を表す時に「二重かぎ括弧(=『』)」を使っているようなのですが、サイト内の文章においていろんなところで「かぎ括弧」は使われていて、何が何やら分かりづらい気がします。
 単純に「何らかの作品を示す時は『』で括る。それ以外は「」を使う」としちゃえばいいのに。
 あ、これは映画そのものについてではありませんでした。


 あと、再見しないと確言できませんが、ルイ君ちの医院、の名前、どうだったんだろう? ちゃんと「影平医院」なってたのかな?


※:
 「カセットテープレコーダー」を略して「テレコ」と呼びましたねえ。若い人には分からないかも。「ラジカセ」はなんとなく通じるのかな。

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 とりあえず、本作は映画館での鑑賞は2回かなと。
 後は、Blu-rayを待つことにします。
 ノベライズ・コミカライズを読んで思うところがあれば、あるいは…。

 IMAX上映に興味が無い訳ではないけれど、例えば「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のDolby Cinema上映の時のように、何か対応措置が取られているのなら間違いなく行くのですが。

 コミカライズは鈴木小波さんが担当しておられるのですね。Kindleで買う時に初めて知りました。
 鈴木小波さんといえば、「ホクサイと飯」。
 個人的には一番最初のヤツがお気に入りです。つい、家を出る前に読み返してしまいました。新シリーズ(話としては前日譚だけど)は、どうにも馴染めず、途中で脱落してしまったんですよね…。
 コミカライズの表紙を見る限り、絵は映画に寄せてるんですかねえ。目は鈴木さんの目っぽいですが。

 コミカライズは、担当する漫画家さんと編集者の段階で、既に話の取捨選択とイメージ化がなされている為、ある意味フィルターが掛かっていると思うので、読む順番としては、その程度の低いノベライズからだろうとは思うのですが。

「映画を鑑賞して、何を思ったか」だから、自分の考えがまとまるまでは読めん。
記事まとめたから、封印していたヤツ、やっと読める。ささやかな自己満

 Amazonのノベライズの評価に、熱いのがありました。面白かった。ノベライズ読むのが、なんとなく楽しみになりました。


 パソコンで何かしてる時、BGM代わりにYouTube流してると、このところ、過去に見た動画が妙にお勧めされるのです。
 そんな中に、名作「色づく世界の明日から」のオープニング動画がありました。
 そういえば、「きみの色」も「色づく世界の明日から」も舞台は長崎。
 長崎に、奇しくも「色」がつく作品が集まりましたねえ。


2024年9月5日木曜日

こんなにハマるとは思ってなかった 「ぼっち・ざ・ろっく!」


 ということで、遅れに遅れてたどり着いたオッサンの戯言です。
 内容・ストーリーについては今更語ることも無いので、サラッとした内容に終始しております。


【プロローグ あるいは 私がハマるまで】

 アニメ化は2022 年の秋。

 気にはなったけど、いつものように「録画はするけど、見ない」のでスルーしてた。

 消費する時間と手間から「アニメを見る気にはならない」けれど、「コミックスならば読む気になる」ので、コミックスは2023年のお正月に一気読みした。

普段使っているFire HD 10のスクショではありませぬが…。7巻も予約済みです。

 就寝前に、煌々と照らすブルーライトを浴びながらKindle端末のタブレットで読んだ。体に悪いな。

 コミックスは、とても面白かった。
 それでも、頑なにアニメは見なかった。面倒だから。
 あの頃は、お仕事的にも忙しかったしね。


 それが、劇場総集編をやるということで急に気になり、その後、自宅作業の合間にYouTubeでもまとめ動画とかをちょこちょこ見たりして、関心が更に高まった。

 折よくアマプラでの配信もあるし、時間も出来たことだし見てみるかと。

え?「宅録したヤツで観ろよ!」って? いや~面倒なので…。

 そうして、遂にアニメを観た。


 アニメも、面白かった。
 ストーリーはコミックスを読み込んでいるから今更だけど、アニメはとても練り込まれていて、トピックの取捨選択と再構成が上手く、テンポが良い。
 だから、単に「面白かった」ではなく、「とても面白かった」が、正しい評価。
 
 「声と音が付くとこんなに面白くなるんだ」という、アニメ化の醍醐味を久しぶりに味わった気がする。
 何度か、全話を通しで見たし、気に入ったトピックだけつまみ食いみたいに見たりもした。今でも観てることが多い。
 CloverWorksって、作品のクオリティが高いんだなと改めて思う。


【少なめな感想】

 さて、そんな状態で、件の劇場総集編を2作共に観た。

あっ、あっ、写ってはイケナイものが写ってるので、ボカシ入れてます…

 前編について、元職場の知人の奥さんは「総集編という名の追い剥ぎ(?)」と評しておられたけれど、いやいや、そんなことはない。
 手際よく、要所を押さえた編集で、配信で全話を見た後の自分でも、結構新鮮な気がした。
 そして、少しだけ放送・配信版(あるいは円盤)とは変えられている部分があって、見たかった「バリエーション」として、とても良く出来ていた。

ううう。これも写ってはイケナイものが写っているので、ボカシ入れてます……。

 そんな具合に前編(「Re:」)は見応えがあったのだけれど、後編(「Re:Re:」)は、ちょっと削り過ぎな気もしないでもない。9話「江ノ島エスカー」のところは、もう少し残してもよかったような気がする。
 まあ、秀華祭のステージを大画面かつ映画館の音響で味わえただけでも十分なのだけれど。


【劇場販売グッズやらなんやら】

 パンフレットを買うのは must なので、今回も買った。

前編のパンフは宅内で行方不明なので、見つけたら追加します。たぶん。

 ちゃんと後編の分もパンフレットが販売されていて、感心した。勿論、買った。

 後編を観に行ったのが3週目の終わり頃。
 だから「劇場での物販は残ってないかな」と思ったら、そこそこあったので、あれこれと買ってしまった。

虹夏ちゃん推しなので。前編の時も虹夏ちゃんアクリルスタンド買ってます。

 本編のエンディングアニメーションと映画上映前のマナー映像を担当された「スズキハルカ」さんの絵がとても可愛らしくて気に入っているので、ついついそれ系のを買ってしまったのだけれど、翌日の「きみの色」の時にも再度購入した分と合わせると結構な額に。
 うーん。最近は、手元不如意なのに…。恐ろしい。
 それに、こういうグッズ、買い込んでも使ったことが無い……。うーむ。勿体なくって。
 部屋片付けたら、クリップ入れは机の上に置いておきたいけど。どうなるかしら。

 スズキハルカさんのマナー映像といえば、後編の場合、1回目は虹夏ちゃんとリョウ先輩のペアで、2回目はぼっちと喜多ちゃんのペア。
 個人的には虹夏ちゃんファンだから前者を推すべきなのだろうけど、面白さでいけば喜多ちゃんの愛と圧が強い後者かな。

 来場者特典。
 前編の2回分は未開封なので不明。
 後編のは、1回目は未開封なので分からんけど、2回目に観に行った第4週目の「STARRYのドリンクチケット(ピック風のヤツ)」は気に入ったので、まだ配布がありそうなら至急見に行くかも。

正式名称は「クリアピック風チャーム」だそうです。

 でもなー、その為に半日使うのもなぁ…
 9月6日からは1日1回上映で、19時始まり近いのよね。帰宅すると22時かあ。


【CDとかなんやらかんやら】

 5月上旬に出掛けた東北への旅の序盤、立ち寄ったCD屋さんで1stフルアルバム「結束バンド」をたまたま手に入れた。今となっては品切れ中のCD+Blu-ray版だった。

新品が無いのなら、中古買うのも悪くはないけどねえ…。どうしよう。

 なんとなく開梱するのが惜しい気もして、まだ聴いていない。いつもは都度YouTubeで聴いていて、「もう1枚、普段使い用に買おうかな」と悩んでいるところ。
 もっとも、普段はCDなんて聴かないから、リッピングしたら収納して終わりになるのだけれど。

割と楽天ブックスでも買います。特典有りで値引きもありなので、お値打ちです。

 あ、今回の劇場総集編の曲を含む最新のミニアルバムも入手してある。まだ聴いてないけど。

 最近、時間が出来たので、「楽器でも始めるか」と思い、ある楽器を買った。ニッチな楽器(製品)なので新品は世の中にほぼ存在しいから、中古だけど。
 だからという訳ではないけれど、結束バンドの曲の楽譜も買ってしまった。

自力で耳コピはほぼ不可能なので、バンドスコアはあった方がよいですな。

 そもそも、買った楽器はギターではないので、どうなるものでもないけれど、こういう話題になった曲・バンドの楽譜とかって、後になると手に入らなくなることも多いんですよね。なので。
 今、「SQUAREの楽譜」をポチポチと探して買ってるけど、当時の物は高いのよ。復刻版、もっと出して欲しいところです。
 おっと、「ぼざろ」の話からそれてしまった。

 最近は熱が薄れ気味であまりBlu-ray買ってないけど、愛蔵版ということで「ぼっち・ざ・ろっく!」のは買っておこうと思ってます。
 貯めてるポイントの関係で、1回あたり1・2枚ずつ買っていく予定。
 アマプラの配信が終わるまでは、引き続きアマプラでみて、それ以降は宅録のヤツを見るので、ただのコレクションですけれど。


【余談】

 「アニメの2期を」という声が出るのも分かるけれど、本作に関しては、個人的には「無い方が良いかなあ」と思う。
 こういう作品の2期で成功しているのって、なかなか思い浮かばない。敢えて言うのなら、系統的にも出自的にも先輩にあたる「けいおん!」シリーズくらいか。あ、ジャンルは違うけど「ゆるキャン△(※)」も?

 原作の連載を追いかけつつ、「1期」をループすれば、それで良いんじゃないかなあと。
 もう、キャストの声で台詞の脳内再生も完璧に出来るしねえ。あ、でも、青山吉能さんの怪演の結晶である「ぼっちの奇声」は難しいか…。

 同じきらら系の先達「まちカドまぞく」は、頑張って2期作ったのに、燃え尽きちゃったもんねえ。
 なので、「御無理なさらずに」と思います。

 「2期で、どこまでやるのか」「いつやれるのか」を詰め切って、機が熟したら、「満を持しての2期」かな。


※:
 「2期と劇場版までは」ですが。
 いろんなことが微妙に変わった3期はイマイチな気がします。見てないけど(←オイ)

2024年8月30日金曜日

あのフレーズが耳から離れません 「きみの色」


 本日の当地・名古屋は、時々雨が降る感じ。
 来るはずの台風10号、どんどん当初の見込みから遅れているんですな。

 そんな微妙なお天気の下、いつものシネコンへ。
 過日「劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく!:Re」を観に行った時の予告編で知ってから、期待半分・不安半分で待っていた「きみの色」を観に行ってきました。

いつものシネコンの掲示枠の中でも条件の悪いとこなので…。
蛍光灯の映り込みが酷いですわ〜。


 詳しい話は、もう一度みてからかなと思うのですが、とりあえず。

 この記事のタイトルにも繋がるのですが、作中で生み出される「ある曲」の歌詞のワンフレーズが、印象的で耳から離れません。
 どんなフレーズかは書けません。
 「ネタバレ」という訳ではないけれど、映画館で初見の方が面白いと思うので。


 お話はメインの高校生3人の変化を描いたもの。

 その3人の中で私が主役と捉えた女の子(=日暮トツ子)、「こんな御時世には貴重だ」と思うくらいには純粋無垢な子だと思いました。

 もう一人の女の子は、何か行き詰まりを感じてたんだろうな、と。今の私には、その気持ち、よく分かります。

 高校生3人の内の残りの子は、男の子。親には内緒で「好きなこと」に取り組んでいる様子が描かれます。自分の立場が、よく分かってる子。


 総じて「良い子達過ぎる」と思ってしまいました。「今時の高校生って、こんなにピュアなのかしら?」とついついうがった目で見てしまったのは、私の心が歪んでいるからなのかしらん。


 話が進んで「うんうん」と思える迄が、ちょっと長い気がします。
 山田監督の映画としては前作である「リズと青い鳥」でも用いられていた表現手法がより深められていて、淡い描写に慣れない人だと「?」と思ってしまうかも。
 もっとも、それが終盤の展開と合わせて、メリハリを生むのかもしれませんが。


 私は本日の2回目の上映を見たのですが、シネコンで1番大きなシアターで、観客は30人以下かな。
 私が映画を見る時は「普通の人」の居ない時間帯が多いので、この人数で推し量ってはいけないのでしょうが、入場者数・興行収入とか、ちょっと心配になりますねえ。
 今日(金曜日)のこの後は、社会人や学生の来るだろう時間帯だし、週末だし、健闘を祈りたいです。

 内容が大切なのはもちろんなのですが、「当たってなんぼ」ですから。
 成績が次作を連れて来る訳ですから。


 せっかくならば、大きなスクリーンで山田監督の描く物語を観て、感じて、想像してみるのをお勧めします。

 既に入手はしてあるノベライズを週末に読むかどうかが、ちょっと悩ましいけど、まずは、来週、もう一度観に行ってくるかな。

 入場者特典配布が無いので、安心して適当な日に行けるのが、逆に良いですねえ。


2024年8月3日土曜日

弘前、なう。

 ということで、今年3回目の弘前市。

 「東北」と言っても涼しい訳ではなく、「名古屋よりも割とマシ」という程度。夏だから、まあ、そんなもんか…。

 暑さに心が折れそうになったけど、せっかくここまで来たので、覚悟を決めて「弘前城本丸石垣修理事業」の夏の現場見学会に行ってきた。
 今、車に戻ってきてエアコン全開で涼んでるとこ。

 現場見学会は、

縮小してるので、たぶん読めんね。

 ①石割体験 ②石垣積直し工事現場説明 ③裏込石へのメッセージ記入 の3つからなるイベント。
 クソ暑い中石割り体験する気にはならなかったので、②と③をやってきた。

 メインは③だったので、受付で参加したい旨を告げる。「どこから来たか」に回答すると、早速、メッセージ記入用の石を選ぶ所に案内される。

写り込んでしまったどこかのお姉さんは、削除しております。
ボカシ→消しゴムマジックの為、謎空間が発生中。

 サンプルの中から好きな石を選んで、メッセージを記入すると、それを裏込め石として埋めてくれる。

素敵なイベントを企画してくれた弘前市さんには、感謝の思いしかありませんな。
なお、本人・家族の名前等は削除しております。

 いい歳のオッサンなのに、筆跡が中学生の頃から進歩のない状況なので、恥ずかしい…。



 天守閣自体の耐震化と、石垣に天守閣の荷重が直接掛からないようにするため(※)、天守閣の下には耐圧盤を構築し、それを長さ35mの場所打ち杭4本で支えるのだそうだ。
 写真真ん中の奥に見えているコルゲートパイプは、場所打ち杭打設用。杭打設→耐圧盤構築→天守閣移動は、来年度予定とのこと。工期は、最初からだと約11年か。長いなあ。

親切・丁寧にガイドしてくださった公園緑地課の職員さんは空調服だからいいけど、
ワシら見学者は汗ダクダク。自前の持ってくればよかった…。

 自分の裏込め石が、この現場の何処かに埋まるのかと思うと、胸熱ですな。

 意地悪く「今回修理した訳ですけど、何年くらい持つ想定ですか?」と聞いてしまった。そしたら、「僕ら、『何年』とは想定してないんですよ。『少しでも長持ちしてくれたら良いな』って思ってやってます」と、素敵な笑顔で答えてくださった。

 裏込石にも書いたけれど、本当に、長持ちしてくれることを余所者ながらお祈りしている。

ヘルメットに被せる津軽家の旗印入りのカバーが良いですな。雑兵になった気分。
この卍は、弘前市の市章としても知られてますな。


 ごく最近まで、現場に携わっていた者としては、場内のあれこれが気になる。

ユンボは、排土板を下ろして、バケットもちゃんと接地。
足場もきれいだし、良いですなあ。

 足場の昇降階段を昇り降りすると、なんか懐かしい。
 前の見学者がガンガン頭ぶつけてたけど、こういう足場(階段含む)は猫背姿勢で通ると、いいんですよ。豆知識ということで。


 それにしても、他人の現場を見るのは、気楽で良いですな。

 「秋にもイベントをやる予定です。よかったらご参加ください」と案内があった。
 また来ることにしよう。

 現場からは以上です。


※:
 石垣が崩れるのは、上からの荷重と、内部に浸透した水の排出不良が主な原因。
 なので、上からの荷重に対しての抜本的対策として、天守閣の下に杭基礎を設けて独立させるようだ。
 今回修理している部分は「打込み接ぎ(うちこみはぎ)」という積み方で、大きな石と石の間に隙間があり、排水はそれで出来る。

2023年12月31日日曜日

トンネル抜けて?


 2023年の最終日も残すところ6時間。
 ということで、これが今年最後の記事になる。

 年末だからといって、物理的には普段の毎日と何も変わらないはずだけれど、精神的にはとてもせわしなく過ぎて行ってしまうのがこの時期である。
 年内最後の遠出となった「呉への弾丸旅」の記事を完結させようと思っていたけれど、忙しなさにかまけて出来なかった。
 新年早々は、2023年に出掛けた旅の中から、「初詣向けの記事(?)」を投稿する予定なので、呉行きのお話は中途半端に間が開いてしまうけれど、まあ、いいか。


 今年最後の記事は、旅の途中で通ったトンネルの写真の中からピックアップしてまとめることにする。

 まずは、3月中旬、桔梗信玄餅をまとめ買いしに山梨へ行った時の写真から。
リンちゃ〜ん♪

 これは、国道300号線・本栖みちを登り切って、本栖湖に出る手前の「中之倉トンネル」。

 7〜8年ぶり位に来た。
 前に来た時は晴れで、この先の駐車場に車をとめて本栖湖越しの富士山を眺めたけれど、この時は霧の中。少し雪が残っていたりして、寒かった。

 この辺りは「ゆるキャン△」の聖地の1つ。そのせいか、何故かカレーのカップ麺のことが心に浮かぶ場所である。



 続いて、5月の連休中に出掛けた、岐阜県高山市の「北アルプス大橋」を見に行った時の記録から。
緑色の灯りは、岐阜と長野の県境を示している、はず。

 中部縦貫自動車道の「安房トンネル」。
 あんまりこちらの方には来ないので、実は初めて通った。
 2022年1月1日の記事の写真を撮ったのは2021年10月で、この安房トンネルの上の「安房峠」を通った旅の時のこと。

 トンネルを抜けて松本側に出ると、その時に中の湯温泉の方から降りてきてトンネルの方を撮った地点になる。
黄色い標識のある方が安房トンネル。走りやすそう。

 上の写真の右手、中の湯温泉旅館の方へ行くのが国道158号線を通って安房峠越え。
左折して上って行くのが国道158号。細いは曲がりくねってるはで、大変な道。
 
 2年近く掛けて、「円」を完成させた気分である。

 ちなみに、この5月の場合は、2021年10月の時に通れなかった長野県道26号線を走り、木祖村へと抜けることが出来た。その代わりと言ってはなんだけど、今度は長野県道39号線が通行止めで通れず、久し振りに寄りたかった野麦峠には行けなかった。なかなか思うようにはいかないものである。



 続いて、8月中旬、某工場へ見学に行った際に、ついでに走った国道306号線の「鞍掛トンネル」。
 滋賀県側の出口まで片側通行の規制が掛かってたのでカラーコーンが並んでる。

 この国道306号線は、個人的に大好きな道で、ちょくちょく走るのだけれど、三重県側がとても険しく、そのせいでよく土砂崩れ等で通行止めになる。積雪も多い所なので冬期通行止めとなり、縁が無い時には全く走れない道路でもある。

 この時は、午後に三重県四日市市内の某工場で集合ということで、「せっかくなら半日ドライブに行くか」と思った。
 行きは国道306号線の鞍掛峠を楽しんで滋賀県の多賀町へ抜け、四日市市へは国道477号線で武平峠(ぶへいとうげ)を楽しんで行くというコース。

 名古屋からなら四日市はわりと近くなのだけれど、あさっての方向から向かうというアホらしいルートを選択していったため、お仕事絡みではあるけれど1日休暇となったのであった。



 最後はいつものシネコンで夕方に映画を観た後、血迷って愛知県の果の地へ出掛けた11月のドライブの際の愛知県道1号線の「松の平隧道」。
何故青白いのかは、謎。ヘッドライトは白色LEDなので白い筈なんだけど。

 深夜、愛知県の北東の端の旧富山村(とみやまむら。今は豊根村富山地区)から愛知県道1号線を南下した道中で撮影した1枚。

 愛知県道1号線は、この後、佐久間ダムの方に向かって「松島隧道」→「丸山隧道」→「うなぎだる隧道」とくぐり抜けて行くのだけれど、それらの中では写真は撮らなかった。この1枚がよく撮れていたので、満足したのだろう。
 トンネルの明かりのオレンジ色と、ヘッドライトで照らされたコンクリートの水色が不思議な対照を見せて面白かった。

 42年前の8月、今回とは逆に南から北へ走って富山村へ向かったことがある。
 家人の運転する車の助手席からこれらのトンネル群の中を眺めたのだけれど、素掘りにコンクリートを吹き付けた薄暗いトンネルの中を霧が埋めていて、オレンジ色の照明と光の当たらない所の黒さと相まって異界への通路に見えて怖かった記憶がある。
 その時は、北に向かって1つ目のトンネルだから「うなぎだる隧道」なのだが、年を取ったせいか今回は何も感じなかった。むしろその後の佐久間ダムの堤体の方が、不思議な景色で薄気味悪く感じた。
何故緑色なのかは謎。光の加減かねぇ?

 写真左側上方に写ってる赤いのは、車のエアコンの操作パネルやスロットルコントローラーの光。
 同じく左側真ん中辺のは、レーダー探知機の画面の写り込み。
 写真中央のもやっとした辺りが薄気味悪く感じた所である。

 まあ、単なる霧が緑色の照明に照らされて漂ってるだけなのだけれど。長めのトンネル4連発の後で、「やっと開けた所に出たか」と思ったら緑色の霧の中だったということで、「ああん?」と面食らったのだった。
 人の気配も無いしね。


 1年締めくくりの日の記事が「トンネル尽くし」とは、なんともウチのブログらしいところ。
 来年も、きっと、こんな浮世離れした記事をたくさん書くのだろう。

 来年は大きく人生が変わる可能性がある。
 混迷した状況から、「トンネルを抜けてガラッと風景が変わる」と良いのだけれど。

 何はともあれ、皆様、良いお年を。