「映画 聲の形」、とても良い作品だとは思うのですけれど、将也くんと硝子ちゃんが再び出会う迄の部分(小学生時代のパート)が、観ていて辛いので、手許にたくさんのBlu-rayがある割には、再見していません。(^_^)ゞ
それも、本放送に再放送までしてくれ、しかも「ノーカット」という大盤振る舞いでした。
遅れ遅れて、3か月。
今年の夏から初秋にかけて見ていた映画の感想文もこれでおしまい。
今回は写真が少ないので、文字ばっかり。
もっとも、1回しか観覧してないので考察も少ないですから、サラサラっと読み流せます。
では、始めましょう。
【客入りは上々でした】
3回目の「未来のミライ」で疲れ果て、クルマの中で一眠りして迎えた「ペンギン・ハイウェイ」。
このシネコンでの上映ラストということもあってか、席は意外と埋まってました。
若いカップルもそこそこ、同業の方みたいな男子コンビも。家族連れも居ましたね。
【ざっくり、と。】
細かく読み解くといろいろあるんだろうけれど、ざっくり言えば「ひと夏の少年もの」。
妖しいお姉さんとかって良いよね。少年の心にどストライクでしょ。
男の子には、「わかる」ってお話だと思います。
女子にはどうなのかな? 今度、職場の本読みの子に聞いてみよう。
あと、アオヤマ君のお父さんが実に素敵で、子供の興味を理解して、上手に導いていける能力は良いなと。「この親なればこそ、この子有り」かと思って観ておりました。
【声のお仕事】
「お姉さん、どこかで聞いたような声だけど…」と、思ってエンディングロールを見ていたら、蒼井優でした。
今一つ、口パクと合ってないような、「そもそも、アニメの演技してないでしょ」っぽい感じは、本業声優さんとの違いかな。
でも、いかにも少年の心を捉えてしまうような女の人の声ってありますよねえ。そこには、実によく合ってますね。
【良い映画って?】
見終わった後、席を立った客が肯定的なことを話す映画は、やっぱり出来の良い映画なのでしょう。
「不覚にも、ホロッと来た」
「予想以上に良い出来だった」
「ペンギン、可愛かったね」
とか、結構、口々にお客さん達が話していました。
個人的には、「謎解きは? お姉さんは何者で、どこから来たの?」と、やや未解決の点が残らなくはないのですが、そもそも答えが有るわけでなし、「これでおしまい」ということなのでしょう。
私個人としては「ハッピーエンド至上主義」ですので、いつか大きくなったアオヤマ君がお姉さんと再び出逢えると思っているのですが、どうなりますかねえ?
それにしても、考えをまとめたいことが沢山ある、面白い映画でした。
どうせ3回観るなら、「未来のミライ」よりもこっちだったのではないかと思わされましたね。でも、最終週の最終回じゃあね…。Blu-ray化されたらじっくり見直すことにしましょうか。
【おまけ】
映画を観てから帰宅して、早速Kindle版の原作は買ったのです。
そのまま、すぐ読もうと思っていたんですが、さすがに「未来のミライ」→「ペンギン・ハイウェイ」の連続観覧で疲れ果ててたり、予定があったりでその週末の土日の内には読めませんでした。で、明けた月曜日の夜に原作本を一気読み。
読んでみると、「ほほー」と思いました。アニメは上手に原作をダイジェストした感じですね。
ただ、スズキ君の扱いが、アニメでは嫌な役目を押し付け過ぎてるようで、原作を読んでみると、スズキ君、そこまで悪くないじゃんねって思います。
いや、やっていることは映画よりもえげつないんですけど、ちゃんと、お話にケリがついた後のフォローが有るんで、スズキ君の印象が悪いままでは終わらないんです。
あと、Kindle版だと、他人様がマーキングした個所が見られたりするのですが、アオヤマ君のお父さんの発言のとこにやたらとマーキングされていて、ちょっと驚きました。
アオヤマ君のお父さんは、どちらかというと理系思考の人で、考え方・思考方法がそれっぽいのですが、みんなそういう所にマーキングしてるんですね。話の本筋や素敵なセリフではなく、how-toの所にマーキングが集中しているのが、興味深いです。
他人様の興味のポイントが見られるとは、いやー、電子書籍は便利ですな。
え、私? 私は、マーキングとかしない人なんで、曝すことはありませんけどね。(^^;
【おまけ その2】
本屋さんへ行ったついでに、「カドカワのことだから、映画化関連の帯ついてるだろう。期間限定物だし買っとくか」と思って文庫本売り場に行ってみました。
すると、微妙にカバーが違う2種類が平積みされてました。
「うーむ、角川文庫とつばさ文庫の、レーベル違いでデザインを分けてるのかな?」と思ってよくよく検めてみると、もとは同じ文庫本(角川文庫本来のカバー)に2種類の上掛けのカバーをつけていたのでした。
「お好きな方をお買い求めあれ」ということなんだろうけど、あざといわ。さすが角川。
まあ、結局2冊とも買いましたけどね。
ということで、長々と続けてきた夏〜初秋に観た映画の感想記シリーズは、これにておしまい。
次回からは、しばらくの間「久しぶりの海外旅行の話」でも。
もっとも、お役に立たない話ばかりの予定ですが……。(*´ω`*)
2018年夏公開のアニメ映画の感想シリーズ第二弾、「未来のミライ」の記事です。
この映画、3回映画館で観たのですが、観れば観るほど眉間にしわが寄るような気がしましたね。
最初は、封切りの日に立川のシネマシティで観たのですが、上映終了後の「うーん」というような雰囲気を今でも思い出します。午前中に観ていたのが個人的に大変気に入っている洋画「雨に唄えば」だったので、2作品の間の差には考えさせられました。
もっとも、「雨に唄えば」はイケイケの時代に作られた「楽しさ中心の作品」てすから、「繋がる家族の歴史」というメッセージを持つ「未来のミライ」と比較するのは、あまり意味が無いとは思いますが。
前売り券を買ってしまっていたので、いつものシネコンに通ったのですが、「うーん」という感想は消えません。修行のような気分でした。「せっかく買っちゃった前売り券だし…」と。
ということで、ここまで読んでいただくと、以下あまり楽しい記事ではないことが想像できるかと思います。
この映画がお好きな方は、「けっ、下らないこと書いてやがる」と思いながらご覧いただくか、そっとページを閉じるのが良いと思います。
あと、今回は写真が2枚しかなく、文字ばかりです。ごめんなさい。
では、始まり始まり〜。
【大いなる誤解】
どうも「タイムスリップ」と「みらい」というキーワードに引っ張られてしまっていたようで(※)、若干見ていた画像等からも主役は「みらい」だと思っていたのだけれど、実は主役は「くんちゃん」とやら申す幼稚園児の男子だったらしい。
ええーっ、萌えは? 萌えじゃないの?(←ブヒィ思考)
※:そりゃ、ワシら世代なら「ママは小学4年生」でしょ。もっとも、その頃の私は大学生でしたが。「ミラクル☆ガールズ」とか、懐かしいですねえ。
【ある種の「四方四季の庭」を連想しました】
くんちゃん・未来ちゃんのお父さんはどうやら独立したての建築家らしいのだけれど、冒頭で住んでいたお家をぶち壊して、なぜ、わざわざ住みにくそうな家を建てたのかが理解し辛い。建て替え後のあの家じゃ、年取ってからは暮らせないのではないかしらん。
でも、建て替えないと周囲から隔絶された庭は出来ないから、「異世界と繋がる秘密のお庭」が創り出せないのだろうな。そうすると、建て替えは必要悪か。
あの庭は、時空間を超越する所なので、なんとなく「竜宮城の四方四季の庭」を連想しました。
最後、キャンプに行く前にゴネたくんちゃんが地獄に落ちかけた話からすると、ある意味「見るなの座敷」なのかも。ま、くんちゃんの方はハッピーエンド(?)でしたけどね。
不思議の庭が発動するのは、いつもくんちゃんがイライラしながら、中段の居間・キッチン・ダイニング空間から降りていく時。
あの間取りだと、下段が将来的には子供部屋になるのだろうから、今を過ごす空間であるリビングから、未来に生きる子供たちの空間である子供部屋へ降りていく時に発動するのかしらね。
ということは、あれは子供にしか起こらないマジカルってことでしょうね。未来のくんちゃんと未来ちゃんは、まだ大人に成り切っていないから、木を使うことが出来るのかな。未来ちゃん、しっかりしてて、凄く大人っぽいけど。
なお、家族の事象が記録されている以上、庭のあの木は曾祖父さんたちの頃から同じ場所に生えていた筈で、主人公達の家は代々あの辺にあった土地を相続したのだろう。
「曾祖父が曾祖母にプロポーズした時の『あの木の所まで競走』の木なのかも?」とも思うけど、そうなると土地の位置関係が支離滅裂になるので、それはあり得ないですよね。
【あれは「夢」、です。】
建築家の話でいくと、お父さん、MacBookProっぽいノートパソコンだけで仕事してるのですかね? CAD作業とか、あれでは苦しくないのかしら。私なら、大画面の外付けディスプレイが欲しいです。
自分がああいうスタイルで仕事をしていないので、理解できていないだけかもしれませんけど。
大多数の建築士は、泥臭く仕事してますけどねえ…。
そういえば、エンドロールを見ていたら「書影協力」というのが出て来て「なんのこっちゃ?」と思ったのですが、お父さんのお仕事用の本棚に並んでる業界の本の「姿(イメージ)=書影」ということね。建築業界(とはいっても、基本、デザイナー系だけど)の人が見れば「ふーん」と思えるように、本物の姿形・色を使ってる訳ね。細かいところから作っとくと、話に厚みが増しますからね。
でも、わざわざ書影協力までしてもらっている割に、実務書が少ないんですよ。ネットを見ればある程度補えたり、自分が専門でない部分は外注に出せるとはいえ、手元に置いておきたい本は結構あると思うんだけどなあ。
それとも、お父さん、実は超優秀なのかも。
おとうさん・おかあさんは、設定に比して金持ちすぎる気がしますね。
住みやすくはなさそうだけど凝った家を新築していたり、凝り過ぎな家財道具の揃い方だったり、服装だったり。
なんか、メディアに掲載されてる専門家の記事なんかを詠むと「ああいうある種のスノッブさが、現実の子育て世代等の実感と乖離して反感を招くのだ」とかなんとか言ってたりしますが、そんな難しいものじゃなく、あれは、単に「世間の『建築家』という存在への、誤ったステレオタイプの集大成」のような気がします。
独立したばかりの若手フリー建築家なんて、あんなにリッチな生活を、あの地では営めないのではないかな?
あの家だって、凄くお高い建築物ですよ? こちらもプロなので、見れば分かりますよ。
あ、でも、あの家、一応は本職の建築家さんが監修・設計してるそうですね。
うーん。現実のお仕事では実現出来なさそうなのを、やっちゃった感じ?
私なども、たまには脳内で妄想建物をいじくる時もありますが…。もっとちっちゃくて現実的な、格安なのを妄想してます。
【声のお仕事】
くんちゃんのとても幼稚園児には思えない喋り方は、一体誰なのだろうと思っていたのだけれど、エンディングロールを見て上白石萌歌だと判明。先年「君の名は。」でぶちかました上白石萌音の妹でしたか。
姉はなかなかの演技であったと思いますし、役と実年齢も近いので違和感が無かったが、妹の方は慣れるまでは微妙に思えなくもなかったですね。
ただ、途中から思ったのですが、「ガチな声優さんが、本当に幼稚園児を再現してしまったら、キツくなりすぎてしまい、精神的に最後まで耐えられないのではないかな」と。
なので、結果としては、この配役で良かったのだろうと考え直しました。
自分が子供の頃のサイレントスピーチも、あんなもんだったのかもしれませんしね。
曾祖父役は、福山雅治なんですね。
こちらは、声がクドすぎる気がしました。強いというのかな。ていうか、率直に言って大河ドラマの「龍馬伝」思い出しました。
宮崎美子演じるばあばは、違和感ありませんでしたねえ。
役所広司のじいじは、埋没してる感じがして、ちょっと勿体ないかな。
【おかあさんの実家はどこ?】
お母さんの実家は、長野県方面なのではないだろうか?
山の様子、ちょっと田舎っぽい町の様子と。それに、テーブルの上に置いてあった新聞が、なんだか信濃毎日新聞っぽい気がした。
ひな祭りの際のじいじの「横浜は暖かいね」は、住んでいる所が横浜よりは寒いことを表しているし、ばあばの「新幹線で来るね」も、最初は東海道新幹線かと思ったけど、東海道新幹線で山っぽい所ってあえて言うなら熱海から静岡辺りに岐阜から滋賀くらい。その他の風景や小物、通ってくる時間やコストと合わせて考えれば、長野新幹線が一番違和感がないかな。
ただ、ひいじいじがひいばあばと結婚を決めた時のエピソードの際に、どうやらお母さんの実家の辺り(池田医院らしき門構えの建物が出てくる)に、ごく軽装で行っている点からすると、そんなに遠距離ではないような気もするし、謎は尽きない。
エンドロールに「信州上田フィルムコミッション」が出てくるので、イメージ的には「長野のどこか」というのは正解でした。
【謎解きはいつか、未来に】
「アガスティアの葉」のような「家族の出来事データベース」が出てきます。
未来の未来ちゃんは(←ややこしい)、その「システム」を理解し、使いこなしている訳ですが、「何故使いこなせるのか」「どうやって使いこなしているのか」などが示されないので、飛躍というか、唐突感が否めません。
あやふやだけど絶大な威力を持つ「システム」によって、なんとなく話は進展し一応の締めを得ます。
ここでも「何故」が解決されていないので、どうにも話が腑に落ちません。とても消化不良な気分ですね。
「全部、夢でっせ」とかだったら、どうしようかな。
謎解きと言えば、上の方で「庭の木」の話題に触れた際に「土地の位置関係が支離滅裂」と書いてますが、見れば見るほど、読み解き厨の当方の頭の中は「?」で一杯になります。
ひいじいじとひいばあばとのシーン、割合と大きな駅の近くなんだけと、あれは長野県なんですかねえ? まさか、横浜? 池田医院は、ひな祭りの時の会話でも出てくるので間違いはないし。おかあさんの実家の位置問題(?)と絡み合って、ますます、土地関係がちんぷんかんぷんになります。
曾祖父がやられているシーン、どう見ても戦艦が空襲を受けているので、一瞬「呉? ならば、榛名か」と思うのですけれど、エンドロールで出てくるのは横須賀・横浜の団体っぽい。となると、「長門」ってことなのかな。
横須賀の団体が協力で出てくるので、横須賀空襲は間違いない。ひいじいじは「体当たりする船」と言ってて、それはきっと海上特攻兵器の「震洋」だろうけれど、それ、横須賀にあったんすかね?
油壺とか、小網代の辺りがぎりぎり神奈川県だけど、長門がやられているシーンの横須賀空襲には合わないような…。
あと、飛行機のエンジン作ってる人が、学徒・予科練中心の震洋隊に入るもんなんでしょうか? ちと、詰めが甘いような。
曾祖父は、どう見ても横浜の近くで暮らしているとしか思えないんです。そうすると、横浜との地縁は繋がるんだけど、いろんなところの辻褄がねえ…。
【くそー。年齢を感じる】
お母さんの子供の頃のエピソードのところで衝撃を受けるのは、「見ている自分自身にとっては当たり前のシーンが、既に昔話に属している現実」を突きつけられること。
町並みからお母さんの実家までの流れの中で出てくる自動車達を見ていると、分かっちゃうのが、現在進行系の中年の悲しさ。
商店街に停まっているのは「アトレーワゴン」。
駐車場のは、左側が青い「マーチ」で、右側は赤い「ジェミニ」。
どこか農家か町工場の駐車場のところで出てくるのは、「エブリイ」と「アルト」なのね。あと、小屋の中は「サンバー」でしょ。「サンバー」の向こうのは、なんとなく、イギリスのMGかなんかっぽいオープンカーなのね。
いずれにせよ、当方が若い頃の車(MGを除く)ばかりで、精神的に堪えますわ。どれも80〜90年台中頃までのクルマ達なんだよですよね。
【大人の事情?】
この映画を取り巻くものを眺めていると、「新しい『ジブリ』が欲しい」と言うのが露わ過ぎて、何とも言えません。
主要な役は、俳優さんやらが声を当てるとこなんかもそうだし、全力を挙げて日本テレビ放送網がサポートする辺りも、いつか見たジブリ作品と同じようなものです。映画の封切りに合わせて過去作が「金曜ロードSHOW!」で放送されたりとかもね。
達郎も商売なので、頼まれればテーマソングだって「サマーウォーズ」と同様に提供しますよね。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」辺りまではちゃんと刻んで実績を上げて、目論見大成功ってところだが、今回の「未来のミライ」はというと、はてどうだろう。ちょっと苦しいんじゃないかなと思わざるを得ない。
もっとも、私は世間が騒ぐモノには逆に興味を失うへそ曲がりなので、「未来のミライ」以外の作品は見てませんが。(´▽`)
あー、でも、ダメだダメだ言ってるけれど、当方3回観てるんですわ。観客数の点では貢献してまっせ~。
見慣れてくると、不思議なもので、「まあ、こんなもんでしょ」とか「まあまあかな」とか思えてくる。
今は買う気にはならないけれど、その内サントラは買うかもしれないくらい、音楽の出来は良いですね。最後の「家族の樹」のところの音楽は、幻想的な画面の流れと相俟って特に気に入りました。
そういえば、Blu-rayとかが2019年1月に発売になるんですね。
「リズと青い鳥」は、血迷って4本も押さえてしまいましたが、うーん、「未来のミライ」は1本でいいや。一応、資料としての特典映像とかに期待して、Amazonの「スペシャル・エディション」にするつもりですが…。
「若おかみは小学生!」は、読み解きたくってノベライズも買いましたが、この「未来のミライ」は、Blu-ray買った後で買うかもしれませんが、とりあえず今は買う気になりませんね。改めて、覚めた目で観たら、実は凄い作品で、ノベライズ読みたくなるかもしれませんけど。
次回は、夏の映画シリーズ最終話「ペンギン・ハイウェイ」の感想記事です。
長々と妄想を綴ってきた、映画「若おかみは小学生!」の感想戦も、ひとまず今回でおしまいです。
せっかくなので、無理矢理出掛けた立川シネマシティでの観覧のメモからの記事です。
是非是非、もう少しだけ必要なお話を足した「ディレクターズ・カット版」を!
そういえば、見終わって「f studio」を出た所に「リズと青い鳥」のチラシが!
まっとうな方法じゃ、もう手に入らないと思ってたのに…、うれしいっ!(←おっこ風)
あー、でも、冷静に思い出すと、家にもあるような気がするなー。
万難を排して出掛けた割に、シネマシティでの観覧の感想が淡白なんですけど、まあ、この回の立川行きは「『リズと青い鳥』を再見する」のが目的でしたからね。
お話自体は、もう、十分に分かっているし…。
名古屋では見たことのない程のお客さんの数に、東京圏の観客の層の厚さを実感したくらいでしょうか。
自分が滞在したのは10月19・20日でした。
その翌日の21日(日曜)にはトークショーありの特別上映がシネマシティでも行われるということで、ちょっと見ていきたいような気もしたのですが、月曜日は朝から大事な会議があるので、日曜の午前中には自宅に帰り着いていたかったこともあり、後ろ髪引かれつつも諦めたんですよね。
トークショーありの特別上映に参加していれば、もう少し熱い感想もあったのかもしれませんが、「リズと青い鳥」の印象がとにかく強かったからなー。
先日ネットで見た某新聞の記事によると、制作のDLEの方が「ここまで来たら、越年で上映継続としたいです」と希望を話しておられたようですが、どうですかね。
昔程ではないとは言っても、やっぱり年末年始は映画の興行の一つの掻き入れ時ですし、新作の中で上映継続できるかどうか。
その時期の映画といえば、個人的には「ポッピンQ」の不振を思い出して、少しほろ苦いですが…。
もし、継続上映が各地で実現するなら、もう1回くらい観に行くかも。
なんだかんだ言っても、何度観ても心を動かしてくれる良い映画だと思いますからね。
今後、再見することがあった場合は何か追記するかと思いますが、冒頭でも書いたとおり「若おかみは小学生!」の感想記事は、とりあえずこれで終わりです。
次回は、夏映画シリーズ第二戦として「未来のミライ」の感想です。
ちょっと分量的に中途半端ですので、各映画館に設置されていた「○○へようこそ」パネルの写真をまとめておきます。
【あれもこれも欲しいです】
エンドロールの、バックの絵がとても良くできていて、最後まで目が離せませんでした。
イメージボードのあれ、画集みたいにして売らないのかなあ。
お話の裏側を垣間見れて、一部以外は表に出ないというのは勿体ない気がします。
今後、「設定資料集」とか発行するのなら、是非是非収録を。
あ、欲を言えば「絵コンテ集」も切望します。
↓↓ TOHOシネマズ名古屋ベイシティ ↓↓
事故直前の車の中のシーンで「旅館のこと、ちゃんと考えなきゃな」とおっこの両親が話していたことからすると、事故が起こらなかった世界では、いずれ両親が春の屋に入って(戻って)主人と若おかみになり、おっこもそれについていくことになるのだろう。
でも、その場合、おっこ自身が次代の若おかみになり得たかというと、そうでもない気がする。「嫌だ」といいそうな気がする。一人娘のおっこが三代目を継がないとなると、春の屋もそこで終わりになるんでしょうかね。
あ、おっこ母が若女将になっちゃうと、おっこが小学校にいる間には次期若女将にはならないから、そもそも「若おかみは小学生」自体成立しなくなるねえ。
あるいは、「出戻り若女将」みたいなお話も無くはないか。
それはそれで、王道の昼ドラマみたいでおもしろそう……かも?
↓↓ MOVIX三好 ↓↓
【どっちが親子?】
「おかあさん、幾つになるんだっけ?」というおっこ父の台詞だけでは、峰子ちゃんが両親のどちらのお母さんになるのかが判別できませんが、ノベライズでは「お義母さん」となっていますので、おっこ母の親だと判明します。
瞳の色からすると、おっこ父と峰子ちゃんが親子なのかなと思っていたのですが、そうではなかったんですね。
おっこ母と峰子ちゃんが親娘だからこそ、エンドロールの絵の中で、たぶん、おっこを宿したであろうおっこ母がお布団で横になっているのを、峰子ちゃんが見守っているシーンがあるのでしょうね。
でも、両親は神楽のことからすると、どちらも花の湯温泉郷の出身なんでしょうね。
どうなふうに成長し、東京で暮らし、結婚しているのか、おっこの両親のストーリーも面白そうですね。
↓↓ イオンシネマ名古屋茶屋 ↓↓
【やっとこさ】
「観よう」「買おう」と思っていた高坂監督の前々作「茄子/アンダルシアの夏」を、初回観覧した日の夜に観た。
急いでいたので、手っ取り早くAmazon のprime特典で観られてよかった。
「茄子〜」も、実に良くできていて、自転車のロードレースに関心のある人なら、「うんうん!」と頷きながら観られるはずだ。ゴール前の荒れ狂いっぷりが、「そうだよねー、みんな死物狂いでペダルを踏むわな」と実感させてくれて興味深い。
素晴らしい出来なのだが、これも惜しむらくは一般受けしない。
そんなところが今作「若おかみは小学生!」にも、悲しいかな受け継がれてしまったような…、惜しいなあ。
遅ればせながら、「茄子/アンダルシアの夏」も買おっと。
(↑この部分は、初回観覧した日の夜=9月22日の夜に書いたメモがベースなので、現在のような「復活」を知らない時のものです↑)
↓↓ 立川シネマシテイ ↓↓
【いつものシネコンも頑張ってはいた】
前々回の記事には、いつも通っているシネコン(松竹系の「MOVIX三好」)で上映期間中に展開されていた、簡易なパネル展示の様子を撮影した画像を編集したものを付しました。
私が3回通った上映のいずれもが、惨憺たる客の入りで、「……。」とシネコンさんの心情に同情したものです。
「こんなはずではなかったのに」と思ったであろうと推察しますが、それでも頑張って上映期間中はパネル展示を全うしてくれました。
前々回の記事に付けた画像は、実はこのパネル展示を撮影した写真(各パネルをアップで撮影した写真)から無理やり切り出して、色調やらパースやらを調整したものです。
ふう。ということで、iPhoneからの更新はなかなか面倒ですねえ。これでも、それなりに専用のアプリを追加してるんですけどね。
そんなこんなもあって、寝落ちしてしまうと、ついつい更新が途切れてしまいます。
今日は旅先の旅館でやることがないので、これ幸いと下書きに手を入れて投稿しております。
次回は「若おかみは小学生!」編の最終回です。
アラフィフの妄想がたくましい記事が続きますが、気にせずいきましょう。
今回は、一応のまとめと、「ノベライズは是非読むべき!」の2本でーす。
【「ノベライズ」は必読です!】
ついつい重複買いしてしまった「映画ノベライズ」の文庫本ですが、これは必読の書です。
前回の記事の「おっこちゃん」の最後のところで、「花の湯牛と適切に付箋が付けられた参考書を受け取った康さんとのやり取りの時に見せた複雑な笑顔」についてエラそうに書いてしまいましたが、あの解釈は作り手(この場合はノベライズした原作者かもしれません)の意図とは違うのです。結果だけで言えば、あれは間違い。
言い訳になってしまいますが、上記した「おっこちゃんの笑顔」の部分は、「映画(動画)から読み取った情報だけで考えると、ああいう答えにしかならない」ということで。
あくまでも、「映像作品」としてはあの内容な訳で、それを補えるのは「映画ノベライズ」なればこそです。「原作小説」となると、逆に「映画が補う/膨らます」ってことになりますからね。
次回の記事の中でも「この描写の、裏付けが足らない/短い」みたいな内容が出てきますが、ノベライズを読むと、そうやって引っかかっていた箇所に納得できる記述が付されているので、腑に落ちるのです。
ノベライズは「リズと青い鳥」の記事の中で既に書いたように、
①講談社文庫版=大人向け
②講談社青い鳥文庫版=子供向け
の2種類が出ています。
どちらもほぼ同じ内容なのですが、細かい部分で差があります(言い回しだったり、子供には不要な所が省かれたり)。あと、大きな違いとしては、青い鳥文庫版には、所々に映画のカットが挿絵として入っていますが、講談社文庫版には挿絵はありません。
内容が同じなので「お好きな方をどうぞ」というところですが、読み応え・読みやすさとしては、やっぱり講談社文庫版かな(※)。
でもね、挿し絵で各場面を思い出せる青い鳥文庫版も、悪くはないっすよ。
いっそ、両方を読み比べて差分を確かめるのも面白いのかも。
↓↓ 気晴らし買い? (^^;) ↓↓
映画を観て、「もう少し補いたい」と思ったら、是非ノベライズをお読みください。
※:Kindleの「読み終えるまでの平均的な時間」を見てみると、講談社文庫版=2時間22分に対して、青い鳥文庫版=4時間42分と、前者の方が断然短いです。読者の年齢層の違いなのかな?
そう言えば、Amazonをさまよっていたのですが「ゴールド絵本」「アニメ絵本」もKindle用のデータあるんですね。
(゚A゚;)ゴクリ
でもなー、「ゴールド絵本」の商品説明に「対象年齢:2歳以上」って書かれていたのが、どうも引っ掛かるんですよね…。
さて、物欲にまみれたところで、今回はこの辺りで。
次回の記事では、落ち穂拾い的なあれやこれやを取り上げます。