Google Analytics トラッキング コード

2020年11月28日土曜日

なんともかんとも…。「君は彼方」


 以下は私の個人的な感想です。

 監督さんや出演されている方の中に好きな人がいる場合、あるいは、鑑賞して面白いと感じた場合、読んだアナタを不愉快にする可能性が非常に高いです。

 見なかった事にして、そっと、このページを閉じることをお勧めします。

 あ、「これから見に行こう。楽しみだな」とか思ってる人も、これ以降の記事は読んではいけません!


- - - - - - - - - - - - - - - - 


「予告編詐欺」「宣伝詐欺」に続く「イメージイラスト詐欺」なのかも…
新たな手口の波動を感じます(←大袈裟)


 控え目に言っても、「クソ」。
 今年2本目の「金と時間を返せ」級でした。

 前にそう思った「ジオラマボーイ・ パノラマガール」には、まだ、「青春真っ只中が故の迷い・苦しみ・もがき/好きという感情表現」があるように思えたけれど、本作にはそれすらも感じられなかった。


 開始してすぐに、なんとなく、話が分かってしまう。
 伏線とも言えないような伏線。
 本当に、その場その場を繋いでいくような、雑に感じてしまう展開。

 原作・脚本・監督を兼ねてやれる人じゃないんだろうな。

 「どこかで読んだようなお話に、どこかで見たような絵」、影響を受けたものが多すぎるんじゃないのかな。
 具体的に言ってしまえば、「君の名は。」と「天気の子」、後はなんだろう? 「心霊的な何か」、その3つを、フードプロセッサーで切り刻んだだけみたいな感じ。融合して「別の何か」に変化している訳でもない。

 この人の作品は、多分、よほどのことでもない限り、今後は選択肢に入らないと思う。


 文芸(ストーリー・書きっぷり)が最悪の上に、絵が悪い。アニメで絵がダメならば、見所はどこにあるのか?

 で、エンドロール見てびっくり。
 原画・動画共に、人員的には最低限の投入という感じ。背景も最低限な感じ。
 見ている間は「なんだか、今時のアニメ、それも劇場用アニメとは思えない」と、ずっと思っていたけれど、「超節約モード」って訳か。

 そりゃ、冒頭の賽の河原のシーンでの桜の花びらが散る様子に、「今時、こんなのをよく見せる気になるな…」と思ったのも、頷ける。
 その時は「でも、絵はそこそこだけど、お話としては凄いのかもしれん」と、期待していたんだけど………。そんな事はなかった…………。


 俳優組の配役、良くなかったと思う。
 昨年の「HELLO WORLD」を思い出しちゃったよ。あの時以上に「アニメの演技じゃない」と思った。
 声優側としては、山ちゃんの声も辛かったかな。「え? 木瀬さん?」と思うほど、「劇場版 若おかみは小学生!」の「木瀬(父)」だった。 

 変なキャラクター役の大谷育江さんは別格(※1)として、唯一の救いは早見沙織さんだった。
 でも、はやみんにしても、「これじゃ、甲斐が無いんじゃないの?」という気がするな。どんな時でも、ちゃんとお仕事される人なので、見ていて・聞いていて、つい、そう思ってしまった。


 本作は、東京都豊島区がバックアップしていて、「池袋の街並みとか雰囲気が登場する」とされているんだけど、本当に、「ただ登場する」だけ。別に、池袋以外のどこかが舞台でも問題無い程度の関わり。
 なんか、「間違った『聖地ツーリズム』への期待」と、つまり、行政の関与の失敗を感じる。
 「豊島区のバックアップ」が具体的にどのようなものなのかはわからないけれど、間接的にせよお金はかかってるのだから、もう少し見極めないと。

 池袋・豊島区が主な舞台となるのなら、帯屋ミドリ「ぐるぐるてくてく(※2)」とかの方が、圧倒的に推せる。
 コミックスの帯に「豊島区もオススメ! 散歩と出会いと発見の書」とか入れる方が、よっぽどセンスが良い。コスパも良い。イベントで、豊島区内限定版の配布物出したりとか。

 もっと考えようよ…。


- - - - - - - - - - - - - - - - 


 ということで、「はい、次行ってみよー!」

 気分を入れ替えて2本目を見ないと、万障繰り合わせて無理やり午後半休してきたのが報われない気がする。

 まあ、2本目・3本目は手堅い作品なので、間違いはないですけどね。



※1:
 大谷育江さんは、個人的には「姫ちゃんのリボン」の姫子役ですね。某電気ネズミでは、ありません。大谷さんの唱える「パラレル・パラレル~」の呪文、大好きです。

※2:
 4巻で終わってしまった…。
 みんなの散歩を、もっともっと見たかったのですが…。